お子さんの肩こりに気づいていますか?
元気いっぱいに見えるのに肩こりが!というケースもあります
「肩がこった!」とお子さんが訴えなくても、首肩周辺が張っていたり、背中の筋肉が部分的に硬くなり、少し盛り上がっている場合もあります。スキンシップのひとつとして、毎日のようにお子さんの背中を摩ってマッサージをしている、という人は、お子さんのコリの変化にも気づく場合もあるようです。
幼稚園前の小さい子も肩がこる?
子供の年齢にも幅がありますが、幼稚園に通う前の年齢でも、筋肉のコリが生じていることもあります。風邪を引いている最中や後など、体調を崩している時に肩こりを生じる場合やイスから落ちたり、頭を机の角にぶつけたり、といった外力の加わった後に、肩こりや背中の張りが起きる場合もあります。幼児や小学生以降の子どもの肩こりの原因
勉強時間が増えて座っている時間が長くなる時期や、ゲーム機器、テレビを観る時間が長引いているなど、姿勢の負担に加え、目の負担が増えた場合にも肩こりが生じます。そういった疲労を回復させるために、しっかりと睡眠をとることも必要です。しかし、塾で帰宅が遅くなったり、遊びに夢中になり夜更かしをしてしまう、といった睡眠時間の減少も疲労回復の妨げとなっています。そして、運動不足が影響することもあります。勉強で忙しいお子さんになると、学校の授業以外で思いきり体を動かす時間が減ってしまう場合があります。姿勢を支える筋肉や骨の発育にも悪影響を与えかねません。
子供の肩こりを予防・解消するには?
大人と同様で、家の外に出て学校生活や習い事、塾などで頭を使うと、少なからずストレスがかかり、体に緊張を起こすことがあります。ですから、理想的なのは、帰宅するとホっと安らげる雰囲気をつくることです。自宅で過ごす時間に、感情的になったお母さんがガミガミ叱ることが多い、といった場合は、それだけでも肩こりに繋がるケースもあるのです。そういったことも含め、お子さんが受けているストレスを軽減させること、そして体を適度に動かすことが、肩コリの予防・解消に繋がります。小さな頃から体を使いバランス力を高めておくこくと、無意識下での筋肉の働きもしっかりして、姿勢を安定させやすくします。
とはいえ、その対策も自分で考えるとなると、なかなか難しいですよね。そういった場合、身体機能を高めながら、肩こり予防にもつながるアイテムや目の保護アイテムを使用するのもひとつの方法です。いくつかご紹介しましょう
小さい頃からバランス力アップ! 2歳児から使える「ビリボ」
とてもユニークな形をしたかわいいアイテム「ビリボ」は、2歳くらいから7歳くらいまでを対象としたバランスチェアです。ヨーロッパでは、幼稚園や小学校でも使用されているとのこと。形が面白いので、「座る」といっても子供たちはいろいろな座り方をするようです。お尻をすっぽりはめて座り、くるくる回転させてみたり、逆さにして座ってみたり……興味のままに使用しているうちに、バランス感覚や姿勢に関わる筋肉も鍛えられていきます。姿勢不良による肩こり予防のベースづくりにも役立ちそうです。
保護プロテクターで子供の目の疲労を和らげ肩こり予防
勉強やパソコン、ゲーム機器使用についてもいえることですが、目と対象物の距離が一定である時間を長く続けると、目の筋肉は疲労してしまい、そこから頸部の筋肉の緊張を招くことがあります。勉強時間を短くすることは避けたい、といった場合、せめてテレビやパソコン使用の時間だけでも目の疲労を和らげることができると良いかもしれませんね。LEDディスプレイから発せられているブルーライトという強い光は、目の疲労を悪化させる可能性があります。害を及ぼすと考えられる目への刺激が最も強いブルーライトの波長を遮断するプロテクターをテレビやパソコンに使用する方法もあります。
トランポリンでぴょんぴょん跳ねて全身運動!
ご家庭でも使用できるトランポリンがあります。トランポリンは、ただぴょんぴょん跳ねて遊ぶだけ?と思うかもしれませんが、その効果はあなどれません。その場で跳ねているだけのように見えますが、トランポリンへの着地や上に跳ね上がる際に、全身の筋肉を働かせています。姿勢や反復動作による疲労が原因での肩こり予防や、症状が改善された後の姿勢を保持に必要な筋肉のリハビリにもなります。無理なく姿勢安定のための筋肉がついていくことと、狭い場所でも運動不足が解消できるため、勉強の合間にも活用できそうです。
ぶら下がりで肩周りをリラックス!
1日の中でも座る時間が長かったり、小さな画面を抱え込むような姿勢でゲームに集中するお子さんは、顔の位置がうつむき加減で、両肩も縮こまるような状態になりやすいです。その姿勢が頻繁に繰り返されることで、首・肩周りや背中にコリが生じるようになります。そこで、室内鉄棒を使いそれらのコリを予防します。使い方はいくつかありますが、簡単に出来るものは、鉄棒にぶら下がり肩周りを緩めること。さらに足を床につけて斜め懸垂の要領で、肩甲骨間を開き、肘を曲げることで肩甲骨間を縮める意識で動かす……など、適度な刺激で筋肉の血流を回復させましょう。
このようなアイテムを使用する際は、危険防止のため、必ず保護者や大人の方がお子さんから目を離さないようにご注意ください。年齢や体力、可能な動きなどに個人差がありますので、無理の無いように少しずつ試しながら行うようにして下さい。