国立大附属高校は難関公立・私立高校を凌ぐ超人気校となっています。ただ、国立大附属はある意味特殊な学校です。魅力が多い一方で、国立大附属ならではのリスクもあります。国立大附属高校のメリットと注意点を紹介します。

国立大附属は魅力が多い一方でリスクもあります。

国立大附属は魅力が多い一方でリスクもあります。

東京には、
  • 筑波大学附属高校
  • 筑波大学附属駒場高校
  • 東京学芸大学附属高校
  • お茶の水女子大学附属高校
など多くの国立大附属高校があります。

関西には、
  • 京都教育大学附属高校
  • 大阪教育大学附属高校
などの国立大附属高校があります。ほとんどの国立大附属高校は学費や施設面、また通う生徒の学力の高さから、難関私立高校を凌ぐ超人気校となっています。ただ、国立大附属はある意味特殊な学校といえます。魅力が多い一方で、国立大附属ならではのリスクもあります。今回は国立大附属高校のメリットと注意点を紹介します。

国立大附属高校のメリット

国立大附属の入試は難易度が極めて高く、入学する生徒が非常に優秀です。学習意欲が高く、学力の高い生徒がたくさんいるので高い大学進学実績につながっています。でもそれは、難関公立・私立高校にも言えることです。国立大附属のメリットは進学実績だけではありません。

国立大附属は、人間教育に主眼をおいています。大学入試優先の受験指導はしません。例えば、生徒に課題を出して調査をさせます。そしてその調査結果をレポート等にまとめさせ、発表させるといった機会を多く与えています。また、その発表に対して生徒同士で議論をさせ、さまざまな意見があることを学ばせます。ディベートの力もつくような指導をしています。

また、学校行事が豊富なことも特長です。現代劇鑑賞、古典劇鑑賞、地理実習、野外実習、社会・科学見学実習など、机上の勉学では経験できない内容を、校外に出て実際に見て触れて学ぶ機会がふんだんに用意されています。

受験勉強は予備校などに任せ、人としての幅を広げることを重視するなら国立附属高校はとてもいい高校と言えるでしょう。

国立大附属高校の注意点

国立大附属高校は人気が高く、素晴らしい学校だと思われていますがリスクもあります。国立大附属は公立や私立進学校のような大学受験のための講習や補習はありません。そもそも国立大附属は進学校ではありません。授業は先生や教育実習生が教育理論を試す場でもあります。国立大学附属高校が設置されている目的は教育研究と教育実習生の受け入れという側面もあるわけです。進学指導重点校に指定されている都立高校などのような、大学受験を意識した補講や夏期講習など、予備校のようなサポートは期待できません。

例えば、進学校は先取り学習をして大学受験に必要な範囲を早めに終わらせ、残った期間を大学入試演習に費やしています。それに対し、国立大附属高校では卒業が迫っても教科書が終わり切らないこともあります。そのため国立大附属の生徒の通塾率が高く、1年生から予備校に3年間通い続けるの生徒も大勢います。

いかがでしょうか。高校に何を求めるかで国立大附属高校への価値は人によって大きく変わります。大学受験へのきめ細かい指導を求めるのならまったく合わないでしょうし、人とのつながりや高校生でしか味わえない貴重な体験を求めるのなら理想的な学校となりそうです。学校を選ぶ前に、高校に何を期待するかを整理しておくといいでしょう。
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