都市部に残された、自然環境で学ぶ
湿地ではトビハゼやカニを観察できる
かつては水鳥の生息地として知られていた市川市や浦安市の水辺の自然環境保護のために、40年ほど前に人工的に保全・造成されたのが行徳鳥獣保護区です。隣には、宮内庁所管の「新浜鴨場」があり、鳥や自然環境の保護が優先されています。
普段は入ることのできない自然豊かな保護区に入って観察できるのが、行徳野鳥観察舎の定例園内観察会です。
園内観察会は、毎週日曜日と祝日に開催
珍しい鳥を見つけたら、皆でカメラや双眼鏡を駆使して観察
13時半集合で約2時間の観察会(無料)では、保護区を一巡して、水鳥や昆虫、植物などの説明を聞くことができます。持ち物は、帽子・タオル・飲み物・上着などですが、あれば長靴や双眼鏡があるとより楽しめます。長靴は行徳野鳥観察舎で無料で借りることもできますので、集合時間の少し前に行くと良いでしょう。
迷路のようなところを進んだりする
2時間自然豊かなところを歩きまわるので、しっかりと歩けるお子さんであれば、参加をオススメします。10月半ばの観察会では、カワウ、コガモ、モズ、アオサギ、などの鳥から、チョウ、カマキリ、カニ、トビハゼなどの生き物、そしてススキ、ウラギク、ノブドウといった植物を観察しました。たぬきのフンにも出会い、たぬきがどんなものを食べているかも知ることができました。
望遠鏡44台で、鳥を観察しよう!
設置された望遠鏡を自由に使うことができる
行徳野鳥観察舎には、2階と3階にたくさんの望遠鏡が設置されていうて、そこで持ち込みの飲食ができます。ランチしながら、ゆっくりと鳥を観察したりできますよ!
傷ついた野鳥を飼育する、野鳥病院
傷ついた野鳥を保護し、飼育する野鳥病院
年間500羽近くも持ち込まれる傷ついた野鳥が、行徳野鳥観察舎の野鳥病院で手当され、元気になった野鳥は放鳥されます。残念ながら、人間に簡単に捕まえられてしまうほど傷ついた野鳥で元気になって野外に戻れるのは、半分もいないようです。電線衝突や釣糸被害といった人間に関係するところで、野鳥が傷ついています。白鳥、フクロウ、カワウ、タカなどいろいろな鳥が保護されていて、近くで観察できるので、ぜひ親子で観察し、考えてみてください。
2013年10月27日、 しんはま収穫祭
保護区内の水田の黒米
行徳野鳥観察舎で活動するNPO法人「
行徳野鳥観察舎友の会」によるイベント
しんはま収穫祭が開催されます。保護区内の水田で収穫された稲の脱穀やミニ演奏会、地元産品販売などがあります。園内観察会もこの日は30分遅れの14時から開催予定です。
■行徳野鳥観察舎
所在地: 〒272-0137 千葉県市川市福栄4-22-11
電話: 047-397-9046
入館料: 無料
開館時間: 午前9時~午後4時30分 日曜・祝日も開館
休館日: 毎週月曜日(月曜日が祝日・振替休日に当たる場合は火曜日) 毎月末の金曜日(清掃日) 年末年始(12月28日~1月3日)
地図・アクセス