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上野に現れた京都「3Dプロジェクションマッピング」(5ページ目)

上野公園にある東京国立博物館・平成館で開催中の特別展「京都―洛中洛外図と障壁画の美」。連動特別企画として「洛中洛外図3Dプロジェクションマッピング」が実施されました。クリエーターは、2012年12月、東京駅のマッピング「TOKYO HIKARI VISION」で話題を呼んだNAKID Inc.村松亮太郎氏。「洛中洛外図屏風 舟木本」に描かれた400年前の京の魅力をご案内します。(特別展は2013年12月1日まで。マッピングは終了しています)

成海 まお

執筆者:成海 まお

夜景・イルミネーションガイド


東京国立博物館・平成館
特別展『京都―洛中洛外図と障壁画の美』映像表現と音楽の魅力

この展覧会では、展示に効果的に映像を用いていることも特長のひとつです。古典にあまり馴染みがない方でも、映像で動きや音を補完することによって、作品を体感し、親しんでいただこうという主催者の思いが表れています。

■『洛中洛外図屏風 舟木本』高精細映像
さて、ご紹介した『洛中洛外図屏風 舟木本』を特別展の会場では高精細画像で観ることができます。入って最初の展示として4×4mの大型スクリーン4基に拡大投影された映像はインパクト大。明るい画面で細部まで心行くまで鑑賞してください。

■4Kで撮影した『龍安寺の石庭』
1年にわたって石庭の移ろいゆく四季を超高精細映像4Kで撮影した『龍安寺の石庭』。ほぼ実寸大(幅約16m)の巨大スクリーンに映し出した『超高精細映像4Kで体感する『龍安寺石庭の四季』も必見です。 桜、雨、紅葉、雪景色などシーンが変わるたびに、観覧者からは歓声と共に「春の桜の時期に行ってみたいね」「やっぱり秋の紅葉が観たいね」などの声がもれたほど。
それもそのはず、4Kという映像規格はハイビジョン地上デジタル放送の解像度の4倍。たとえ画面を4倍に拡大しても画面が荒れない最新技術なのです。まるで自分が龍安寺にいて、石庭を眺めているような臨場感で『龍安寺石庭の四季』を味わうことができます。

≪4Kとは≫
KはKm(キロメートル)やKg(キログラム)の「K」と同じ、単位を1,000倍する時に使う表現です。つまり「4K」で「4,000」。映像の場合、画面横方向の「画素」数が約4,000ということです。デジタル放送のいわゆるハイビジョンは、映像1フレームが横1920×縦1080画素。横1920=「2K」です。「4K」はこの2倍。横が2倍になることで縦も2倍になり、「1フレームあたり、HDの4倍の画素数を持った映像」と理解するのが簡単な方法です。

■バーチャル体験『パノウォーク・二条城版』/公式アプリ『洛中洛外図屏風 舟木本』完全版

さらに、WEB上には、まるで二条城の部屋に立っているかのようなバーチャル体験ができる『パノウォーク・二条城版』も公開されています。視点が上下左右360°自在に動き、臨場感たっぷり。ぜひこちらもご覧になってみてください。

携帯して肌身離さず楽しみたい方には、特別展『京都-洛中洛外図と障壁画の美』の公式アプリ『洛中洛外図屏風 舟木本』完全版もリリースされています。

■公式テーマソングはEXILE ATSUSHI × 久石 譲

作曲家の久石 譲さんの作曲・編曲、EXILEのATSUSHIさん作詞と歌による展覧会公式テーマソングのタイトルは『懺悔(ざんげ)』。『洛中洛外図屏風 舟木本』を鑑賞した2人が、 この絵にインスパイアされ、制作期間2か月以上を費やして完成させた楽曲だといいます。壮大なメロディーと歌声に心がうたれます。

このように映像や音楽も駆使された”京都でも見ることのできない京都”を体感しに、特別展 『京都―洛中洛外図と障壁画の美』を訪れてみてください。

※上記データは記事公開時点のものです。

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