客室数12の高級プチホテル、ポウサダ・デ・サンチアゴ
要塞として使われていた頃の名残を随所に残す (c) Miyuki Kume
大きな壁の中に小さく開いたホテルエントランス
もともと17世紀にポルトガル人が次々アジアへ進出する欧州列強や海賊からマカオを守るために建設した砦、バラ要塞だった場所にあるポウサダ・デ・サンチアゴ。客室数は12室で、プライベート感溢れる高級プチホテルとして絶大な人気を誇ります。館内は要塞として使われていた頃の構造を随所に残しており、小さなエントランスから石壁の細い階段を通ってフロントへ向かう際など、まるで世界遺産を見学しているような気分です。客室数が少なく、カジノもないため賑やかさは全くなく、たいへん静かで落ち着ける環境になっています。街の喧騒を離れてゆっくり過ごしたい方に、特におすすめできるホテルです。ポウサダ・デ・サンチアゴは世界的権威を誇る約520の高級ホテルとファインダイニングが加盟するルレ・エ・シャトーのメンバーにもなっています。
ゲストルーム
バラスイートルームのイメージ (c) Pousada de Sao Tiago
エントランスから細い通路を上ったところにある吹き抜けロビー部 (c) Pousada de Sao Tiago
12室の客室は中世ヨーロッパ風のレトロな調度品を用いた優雅な雰囲気になっています。すべての客室にバルコニーが付き、珠江の河口のおだやかな水面、マカオの街並みを望むことができます。客室はバラスイートと、ベッドルーム2室のサンチアゴスイートの2タイプ。どちらもインテリアはレトロですが、客室設備は最新のものが導入されているところも見逃せません
。ベッドルームにはデンマークの高級音響ブランド、バング&オルフセン製の高級オーディオシステム付き大型液晶テレビ、浴室には60センチの大型フォレストシャワー、ミラー内蔵型液晶テレビなどを備えます。ビデオコンテンツの視聴、高速インターネット(無線LAN)、ミニバーの利用はすべて無料という嬉しいサービスも付きます。ちなみに、バスルームのアメニティはエルメス社製です。
飲食施設
本格スペイン料理レストラン、ラ・パロマの内観 (c) Pousada de Sao Tiago
アフタヌーンティーセット (c) Pousada de Sao Tiago
敷居が高い印象のあるポウサダ・デ・サンチアゴですが、宿泊客以外でも気軽に利用できるカフェやレストランがあるのはあまり知られていません。メインダイニングのラ・パロマはスペイン料理の名店として知られ、本格パエリア、イベリコハムなどを味わえます。
ガイドのおすすめはバルコニーにあるカフェ、ザ・テラスでのアフタヌーンティー。プチホテルならではのプライベートな雰囲気の中、ゆっくり休憩できる穴場的スポットです。ホテル特製の各種スイーツをチョイスはどれも絶品です。ロビー内にあるカスカータ・バーでもカフェメニューをオーダーできるので、あいにく悪天候という場合でも美味しいスイーツを味わえます。
館内施設
屋外スイミングプール (c) Pousada de Sao Tiago
聖ジェームス教会 (c) Pousada de Sao Tiago
宿泊ゲスト向けの共用設備として、テラスから珠江の河口を望むことができる屋外プールがあります。もう1つ、バラ要塞の中に1740年に建てられた聖ジェームス教会が今もホテル内に残ります。聖ジェームスは砦の守護神としてポルトガル人兵士の心の支えとなり、今も毎年6月25日にミサが行われます。教会はマカオの文化財に指定されており、一般の見学も可能です。
<DATA>
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Pousada de São Tiago(聖地牙哥古堡酒店)
住所:Avenida da República, Fortaleza de São Tiago da Barra, Macau
TEL:+853-2837-8111
料金:2600パタカ~
アクセス:マカオフェリーターミナルからタクシー利用約15分、マカオ国際空港、タイパフェリーターミナルからはタクシー利用約20分
ポウサダってどんな宿泊施設?>>
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