どうやってつくるの?


アイデアやプランが書き込まれたノート

アイデアやプランが書き込まれたノート

「僕の作品はパソコンをつかっていますが、アイデアやプランは紙と鉛筆で書き留めます。そこでストーリーの有無、どういう写真をつかうか、どういう法則で動かすか、というルールを決めて行きます」。

 

制作のほとんどはパソコン作業

制作のほとんどはパソコン作業

あとは、パソコンの作業です。撮影した写真を取り込んで、配置や時間を考えながら、ラフスケッチをつくります。出来上がったら、撮影した写真を切り抜いたり、レイヤー(画面の層)を重ねていきます。
「電車の中でも作業をしています(笑)。いつも複数の作品を並行してつくっていますが、5分の作品だと、だいたい1日8時間制作して3ヶ月くらい掛かります」。

 


映像作品は見せ方が多様です!


「overlap」2012年、social kitchen(京都)での展示風景undefined撮影:表恒匡

「overlap」2012年、social kitchen(京都)での展示風景 撮影:表恒匡

いま、現代アートの展覧会に行くと、映像作品は必ず展示されています。だいたい暗い部屋で、大きなスクリーンに投影されていることもあれば、いくつものスクリーンで見ることができたり、小さなモニターが並んでいたり、と展示方法はまちまちです。
「僕はまず、会場全体を意識します。そこからどう見せたらいいかを考えます。映像を、体感できるようにスクリーンにするか、集中して見てもらうようにモニターにするか。それぞれの台数にも意識しながら、展示します」。

 

「あること being/something」2011、兵庫県立美術館での展示風景undefined撮影:表恒匡

「あること being/something」2011、兵庫県立美術館での展示風景 撮影:表恒匡

美術館で発表した作品を映画祭に出品するときは、映画のようにリメイクすることもあるそうです。
「美術作品としてつくっていますが、映画としても見てもらいたい。いずれにせよ、映像でしか表現できないもの、見る人にも飽きられないように心がけています」。

 

アーティストの生活


林勇気さん

林勇気さん

今回の取材は、林さんが勤める大学の研究室で行いました。林さんは大学教員として、映像やアニメーションの実習を教えることで生活をし、空いた時間や休日のほとんどを制作に当てています。
「美術館や映画館で映像を上映するような作品貸出したり、映像制作の依頼でお金をいただいたりもしています。友達とレーベルを立ち上げて、音楽や本などを制作する活動もしています」。


■今後の展覧会スケジュール

展覧会「あなたがほしい anata ga hoshii i want you」
2013年11月9日~11月29日
WELTKUNSTZIMMER(ドイツ、デュッセルドルフ)

moskitoo の「Fragments of journey」のミュージックビデオの作成・公開
国内外で活動するミュージシャン「moskitoo」の12kからリリースされたニューアルバム「Mitosis」から「Fragments of journey」のミュージックビデオを制作いたします。11月頃に公開予定です。
詳細はこちら

■プロフィール
林勇気(はやし・ゆうき)
1976年京都市生まれ、現在宝塚大学造形芸術学部准教授。「あること being/something」(兵庫県立美術館)、「映像芸術祭MOVING」(京都市内)、「planetarium」(アートラインかしわ・かしわプラネタリウム)などで発表している。




※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。