- 玄関ドア交換リフォームのメリットいろいろ
- 従来の玄関ドア交換リフォームのデメリットとは?
- カバー工法なら古い玄関ドアを低コストで手軽に交換できる
- カバー工法による玄関ドアリフォームの交換手順の実例
- カバー工法は玄関引き戸の交換リフォームにも対応!
- デザインや機能にこだわったリフォーム用玄関ドアいろいろ
- カバー工法はここに注意!
- リフォームならではの悩み、玄関ドアの色合わせ
玄関ドア交換リフォームのメリットいろいろ
最近の玄関ドアの交換リフォームは本当にすごい!工事方法が大きく進化して、想像以上に手軽にリフォームができる時代になっています。今回は、リフォームに特化したカバー工法を使った玄関ドア交換リフォームのポイントと交換の手順、注意点をご紹介しましょう。
まず玄関ドアを新しくするとどんな良いことがあるのか、大きなメリットを3つご紹介します。
1つめは住まいのデザイン性の向上です。玄関は家の顔ですから、質の高い玄関ドアに交換すれば、それだけで家全体の印象が大幅にアップします。
2つめのメリットは断熱性能の向上です。家の中の熱の多くは開口部から流出しています。その代表は窓ですが、実は玄関ドアからも熱が逃げています。特に古い玄関ドアは断熱性能が低いため、冬に玄関や廊下が寒いという悩みも。断熱タイプの玄関ドアに交換リフォームすれば、寒さを防ぎ、家の中を快適にしてくれます。
3つめのメリットは防犯性能の向上です。古い玄関ドアは防犯性能が低いため、ピッキング、ガラス破り、こじあけ、ポストから手を入れられて鍵を開けられるなどの被害にあいやすく、不安があります。
最新の玄関ドアは、1ドア2ロックは当たり前、ピッキングに強い防犯性を高めた鍵や電子鍵など、防犯性能が格段に向上しているため、安心して暮らすことができます。
これら高性能が玄関ドアが、カバー工法の登場で、簡単に取り付けられる時代になりました。実は以前の玄関ドアの交換リフォームは、とにかく手間と費用が掛かる大変な工事だったのです。
従来の玄関ドア交換リフォームのデメリットとは?
従来、玄関ドアリフォームを美しく仕上げるためには枠を外壁から切り離す必要があり、外壁の補修や工事中の仮ドアの準備など、工事日数が掛かり、費用もかさみがちでした。工事を簡易化するために古い枠をそのまま使う工事方法もありましたが、ドアだけ交換すると今度は色が微妙に合わないというようなことが起きるため、交換をあきらめていた人も少なくありませんでした。
リフォーム前の古い玄関ドア。以前は交換リフォームに手間と費用がかさみがちだったため、あきらめている人も少なくなかった(YKK AP)
カバー工法なら古い玄関ドアを低コストで手軽に交換できる
そこで登場したのがカバー工法と呼ばれる、リフォームがしやすいように工夫された工事方法です。カバー工法とは、今ある部材を壊さずに上からかぶせて仕上げる方法で、解体が不要なので、騒音が少ない、工期が短い、費用が安いなどの特徴があります。カバー工法は、屋根や外壁、窓サッシ、フローリングなど多くの部位で使われていて、玄関ドアの交換リフォームも、カバー工法によって驚くほど早く簡単にできるようになっています。
工事期間は半日~1日程度、カバー工法用の玄関ドアには、断熱や防犯性能に優れた製品がそろっていて、デザインのバリエーションも豊富です。
カバー工法による玄関ドアリフォームの交換手順の実例
それではカバー工法による玄関ドアリフォームの交換手順をご紹介しましょう。工事の手順は3ステップです。まず事前にサイズを計り、古い枠のサイズにあわせて新しいドアと枠を製作、取り付けを行います。<カバー工法による玄関ドア交換の3ステップ>
- 古いドアを取り外す
- 不要な枠を切り取り、新しいドア枠をかぶせる
- 新しい玄関ドアや飾り枠を取り付ける
途中に、不要な枠の切り取りやサイズ調整、金物の取り付け調整などの工程がありますが、おおよそ半日程度で終了、少し手間が掛かるケースでもほとんどが1日以内で終わります。もちろんその分、低コストでリフォームができるのもうれしいところです。
カバー工法は玄関引き戸の交換リフォームにも対応!
カバー工法は玄関引き戸の交換リフォームにも対応しています。特にガラス1枚の古い木製引き戸は、断熱性能が低いため冬は寒さが厳しく、防犯面でも不安があります。カバー工法で新しい玄関引き戸に交換リフォームすれば、玄関まわりのイメージが一新するのはもちろん、断熱性能と防犯性能が向上するので冬暖かく防犯面でも安心して暮らせるようになります。開き戸から引き戸へ変えたい場合も、袖壁があればカバー工法でリフォームが可能です。引き戸ならドアを開けたままキープできるので、宅配の受け取りや傘の開閉が楽にできます。
デザインや機能にこだわったリフォーム用玄関ドアいろいろ
カバー工法で工事が可能なリフォーム用の玄関ドアのデザインや機能をいくつかご紹介します。ひと昔前のリフォーム用玄関ドアは、いかにもアルミで安っぽく見えるものも多かったのですが、最近のデザインはスゴイ!本当に木と見分けがつかないほどの素材感を持つものや、テイストもクラシックで重厚なタイプからナチュラルで軽やかなタイプ、モダンデザインのおしゃれな引き戸もあります。リフォーム用玄関ドアにはちょっと便利な機能が追加されたタイプもあります。夏になると人気商品になるのが玄関網戸ですが、玄関に網戸を付けるとなると、いちいち開け閉めがメンドウ、防犯が気になる、見た目がイマイチなど、悩みも付きものでした。
そこで登場したのが、ドアを閉めたまま風を通すことができる窓がはめ込まれた、通風タイプのリフォーム用玄関ドアです。一番のメリットは、ドアの鍵を掛けたまま風通しができること。ただし夜間や外出時は、防犯のために閉めて鍵を掛けておきましょう。
ドアの真ん中の窓が上下にスライドして開き、ドアの鍵を掛けたまま風通しができるリフォーム用の玄関ドア(リシェント3/LIXIL)
カバー工法はここに注意!
リフォームはカバー工法によって進化し、今や、上から重ねるのが当たり前の時代になりました。しかし、上からかぶせるのですから、その分の厚みが出てくることに注意が必要です。カバー工法で玄関ドア交換リフォームを行う際の注意点は、枠が重なるので開口幅が若干狭くなること。また床に小さな段差ができるため、段差の程度によっては緩和材などでつまずきにくいよう保護する必要があります。
ドア幅は、もともと袖ガラスがあるデザインならそこで調整して開口幅を確保することが可能です。どちらにしても、どの程度狭くなるのか、床の段差はどれくらいになるのか、事前にリフォーム会社に現状をよく調査してもらい、しっかりとした説明を受け、納得してから工事を進めるようにしましょう。
リフォームならではの悩み、玄関ドアの色合わせ
さて玄関ドアの交換リフォームで悩みの種となりがちなのが色選びです。リフォームで大切なことは古い部分と新しい部分の調和です。中にはせっかく新しい玄関ドアを取り付けたのに、何となくちぐはぐで、新しいドアだけまわりから浮いて見えてしまっている家も。玄関ドアの色選びには、リフォームならではの注意が必要です。すっきりおしゃれに見せる上手な玄関ドアの色選び方法や、壁とのコーディネート方法は下記でご紹介していますので、あわせてご覧下さい。 玄関の網戸はやっぱりドアとは別に取り付けたい!という場合は、デザインと機能に注目して選ぶと快適に暮らせます。アミではなくパンチングメタル製のおしゃれな玄関網戸や、ペットの爪に強い玄関スクリーンを下記でご紹介していますので、ご覧になってみてください。
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