連写撮影やスローモーション動画などの新機能も
iPhone 5sのカメラ機能で大きく進化しているポイントは、他にもあります。1つは、連写撮影機能「Burst Mode」の追加です。シャッターボタンを押しっぱなしにすることで、1秒間に10枚の写真を撮影できるのに加え、指を離した後に連写撮影した写真の中から、ベストショットを自動で選択してくれる機能も備えています。もちろん、自分で好みの1枚を選ぶことも可能です。iOS 6で追加されたパノラマ撮影モードに関しても、進化ポイントが見られます。iPhone 5では、露出がパノラマ撮影を開始した時の状態に固定されていたため、パノラマ撮影中に光量が変化すると、色とびなどが発生しやすくなっていました。ですがiPhone 5sではこの点が改良され、撮影中の光の強弱に合わせて、自動的に露出を変えるようになっています。
下にiPhone 5とiPhone 5sの双方で、光量が大きく異なる場面でパノラマ撮影した写真を並べています。露出が固定されるiPhone 5は光の強い場所になると色がとんでしまうのに対し、iPhone 5sは随時露出を調整するため、光が強い場所に移っても色とびが起きにくくなっていることが分かります。
さらに、動画撮影に関しても進化ポイントがいくつか見られます。1つは毎秒120フレームのスローモーション撮影ができる、スローモーション機能です。スローモーションで再生する位置は後から選択できるので、動画を撮影した後に、好きなシーンをスローで再生できます。
スローモーション機能は、シンプルながらも他の人に見せた時のインパクトは大きく、非常に楽しめるものといえるでしょう。ですがこうした機能を実現できるのは、iPhone 5sが従来より性能の高いCPUを搭載しているからこそなのです。
次は、iPhone 5s/5cのFacetimeカメラなどについて説明します。