切手収集/切手収集入門

なぜ50万円も出す人がいるの? 切手収集の4つの魅力(4ページ目)

切手収集という趣味は約150年前のヨーロッパで確立したと言われます。かつて趣味の王者と言われるほどポピュラーな趣味と言われましたが、そもそも切手収集の面白さってどんなところにあるのかを紹介します。

板橋 祐己

板橋 祐己

切手収集 ガイド

切手収集全般に関するライターで、中欧・日本を領域としたアカデミックな郵便史研究も幅広く手がける。(公財)日本郵趣協会公認審査員。郵便史研究会監事。日本国際切手展2011にて大金銀賞受賞、全国切手展2013で金賞・住野正顕賞を受賞。

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切手収集の魅力その4 「夢とロマン」

郵便局で買った切手を手紙に貼り、街のポストに投函すると、海を越えて世界中に届けることができるという感覚は、郵便切手が普及していった19世紀の人々にとっては大きな事件でした。ちょうど私たちがインターネットを知る前と知った後くらいの大きな変化があったはずなのです。過去に発行された切手を眺めていくと、現代を生きる人が忘れてしまった感覚をさかのぼって追体験していけるところがあります。

個人的なお気に入りはアメリカのリンドバーグの航空切手(1927年)です。ニューヨーク・パリ間の単独飛行の偉業を称えるものですが、構図が巧みで、いかに大西洋が広いものであり、不眠不休のフライトがどれだけ大変なものだったかを今に伝えてくれます。このように、自分の好きなことや関心のあるものをもっと身近に感じる手段としても、切手収集は楽しさがあります。
リンドバーグ航空切手

アメリカの航空切手(1927年)。リンドバーグが大西洋無着陸単独飛行の偉業を称えるもの。(参考価格800円)。

いかがでしたでしょうか。ちょっとでも「切手を始めてみようかな」と思ってただけたならうれしいです。「それでは、どんな切手から集めていけばいいの?」ということについて、次回の記事でお話ししたいと思います。
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