切手収集/切手収集入門

なぜ50万円も出す人がいるの? 切手収集の4つの魅力(2ページ目)

切手収集という趣味は約150年前のヨーロッパで確立したと言われます。かつて趣味の王者と言われるほどポピュラーな趣味と言われましたが、そもそも切手収集の面白さってどんなところにあるのかを紹介します。

板橋 祐己

執筆者:板橋 祐己

切手収集ガイド

切手収集の魅力その2 「資産形成」

株であれば、株価の上昇や配当金・優待などの「実利のため」に、取得することもあるでしょう。切手もブームの頃のにぎわいはありませんが、欧米では将来的な資産形成のために、切手コレクションを築くという考え方があり、イギリスなどでは投資機関が運用のために値上がりの見込める有望な切手を取得することもあります。
万国郵便連合会議ロンドン大会

万国郵便連合会議ロンドン大会記念(イギリス・1929年)。ジョージ5世を描いた最も有名な切手の1つ。(参考価格10~12万円)

近年では中国切手の値上がりが話題にのぼりますし、19世紀の非常に状態の良い未使用切手は今世紀に入ってずいぶんと値段が上がりました。全体的に見れば、切手は緩やかな値下がり傾向にありますが、経済情勢や切手収集のトレンドによっては値上がりが期待できるものも存在します。こういう高額品に対しては、50万円とか、100万円単位の資金がさかんに動かされています。
梅蘭芳小型シート

京劇のスター梅蘭芳の小型シート。値上がり著しい中国切手の代表的存在。30年前は2万円ほどだったが、現在は100万円前後で取引きされている。(使用済参考価格50万円)

次ページでは3つ目の魅力についてお話します。
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