ラベルもシックでエレガント
フランチャコルタの特徴とは?
「フランチャコルタ」は、首都ミラノから車で40分ほどの限られた地域で一定の条件を満たしたスパークリングワインだけが名乗れる名称です。シャンパーニュと同様の瓶内二次発酵によって泡を得ること、あるいは瓶内での熟成期間は最低18ヶ月以上(シャンパーニュやカバより長い)、などという決まりごとがあります。そして、使用するブドウ品種はシャルドネ、ピノ・ビアンコ、ピノ・ノワール(シャンパーニュはシャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエ)。他国や他地域とは異なる魅力を備えています。香りや味わいの特徴は、例えばシャンパーニュに比べるとよりソフトに感じられるのが一般的です。理由のひとつは、より温暖な気候だから。もうひとつはピノ・ビアンコという品種も使われているからです。そして感じとれる果実の香りも、よく熟したニュアンスです。
中でも「サテン」というカテゴリーは「フランチャコルタ」ならでは。95年に商標登録がされたのですが、白ブドウ(つまり、シャルドネとピノ・ビアンコ)のみを使って、4.5気圧以下と低めの圧力にして、より上品な姿でよりクリーミーな口当たりを演出してくれます。
品質至上主義のカ・デル・ボスコ
首にも2008とヴィンテージが
例えば、2008年の収穫から「カ・デル・ボスコ」では「ベリースパ」と「無酸素下の瓶詰め」を始めました。まずは「ベリースパ」ですが、これは手摘みで収穫されたブドウを選別し、冷却した後に、ジェットスプレーシステムでブドウを洗浄して乾燥させ、その後無酸素状態で破砕する特別な方法です(ちなみに今回ご紹介するサテンは、その後に小樽で熟成してから瓶内で48ヶ月熟成されて、打栓となります)。そして更に瓶詰めする時にも「無酸素状態」の特別室で行われます。このふたつの方法が組み合わさることで、よりピュアなブドウからよりピュアなワインができあがるというわけです。
実際に、とても上品で繊細な香りが立ちのぼります。トースト、少しかための白桃やリンゴ、スパイスやレモンの皮のような香りも。味わいも繊細で、2008年という年を忘れるほどフレッシュ感に溢れ、まさにサテン=絹のような触感が心地よく、芯があり余韻が長く続きます。魚介類を、刺身、寿司、マリネ、ソテー、パスタにしても美味しそうですし、野菜系のパスタと伴に、あるいはチーズで作った白いリゾットも魅力的です。
とてもピュアな味わいですから、お料理も繊細なものがよいですね。ちょっと特別な日に、華麗な演出をして楽しんでみてはいかがでしょうか。
<ワイン・データ>
カテゴリー:スパークリングワイン
ワイン名:ヴィンテージ・コレクション フランチャコルタ サテン
生産者:カ・デル・ボスコ
ヴィンテージ:2008
産地:イタリア/ロンバルディア州
輸入元:フードライナー
希望小売価格:8295円