シャンパン・スパークリングワイン/おすすめのスパークリングワイン

熟成のロゼ・シャンパーニュを利く

10年そして20年……年月を経たシャンパーニュは、色が、泡が、そして風味が違った!醸造家と共に試飲するヴーヴ・クリコのオールド・ヴィンテージ試飲をレポートする。

執筆者:橋本 伸彦


熟成シャンパーニュの旨さ


ロゼ・シャンパーニュが勢ぞろい
ワインは瓶熟成によってまろやかになる。シャンパーニュもまた、熟成することにかけては例外ではない。ロゼ・シャンパーニュは新鮮なアロマが身上と思われがちだが、ものによっては素晴らしい熟成を遂げる。

もともと希少で高値が付く上に、さらに長期間の熟成を経たロゼ・シャンパーニュは、ことのほか珍重される。市場でも高値を付けるため飲んでみる機会も少ないが、瓶熟成させたロゼはなかなか素晴らしい。

今回は、比較的新しいノンヴィンテージからからプレステージ・キュヴェそしてブドウ収穫から20年以上経ったものまで、ロゼ・シャンパーニュ4種類を比較試飲したお話をしよう。


「赤ワインの村」で生まれて


シリル・ブラン氏
1775年にロゼ・シャンパーニュを初めて造った、と言われるヴーヴ・クリコ社。ここの醸造担当者、シリル・ブラン氏が来日した際にメディア向け試飲会が開かれた。彼の造るシャンパンを彼自身のレクチャーで味わおうという趣向である。

シャンパーニュのロゼは、白に赤ワインを少し加えて作ることができる。彼はその赤ワインの名産地アイ村のシャンパーニュ生産者の家族出身。地元ランス大学で醸造学を学んだのちにワイン業界に入り、現在は同社でブージー村産の赤ワイン醸造とシャンパーニュのブレンド全般に携わっている。

彼のボス、最高醸造責任者のジャック・ペテルス氏はカリスマだが、ブラン氏はどちらかというと穏やかで温和な語り口。じつはヨーロッパ北部・中部・東部とアジアの各国で情報提供役を果たすほか、社内教育も担当している。

ではご一緒に、比較試飲してみよう>>
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