ロック・ポップス/国内ロック・ポップス、90年代の名盤の口コミ

Mr.Childrenの最高売り上げを記録 「Atomic Heart」

340万枚を売り上げ、彼らの最高売り上げを記録した、ミスター・チルドレンの4枚目のアルバムです。これまではラブソングが中心でしたが、世間に対する疑問や嘆きなどを投げかけるようになり、ちょっと違ったテイストに仕上がっています。桜井和寿さんの曲作りに対する葛藤も見えてくる作品です。

投稿記事

桜井和寿さんの爽やかさやセクシーさも堪能できる1枚

■アルバム名
Atomic Heart

■アーティスト名
Mr.Children 

■おすすめ理由

「Atomic Heart」(アトミック・ハート)、1994年に発売されたミスター・チルドレンの4枚目のアルバムです。340万枚を売り上げ、ミスチルのアルバムとしては現時点で最高売り上げを記録した作品となっています。

4枚目のシングル「CROSS ROAD」(クロス・ロード)でドラマのタイアップがついたことから一気に知名度が上昇し、続く「innocent world」(イノセント・ワールド)で爆発的に人気が高まった時点でリリースされたこの作品は、これまでのアルバムとはちょっと違ったテイストに仕上がっています。

初期のころにファンになった人は、2枚目のシングル「抱きしめたい」がきっかけとなったケースが多いようです。3枚目のシングル「Replay」(リプレイ)はお菓子のCMソングとして使われていましたが、この曲でミスチルの曲を知った人もいるでしょう。

桜井さんの歌詞に大きな変化

これまでのミスチルはラブソングが中心でした。それ以外の曲も自分自身の葛藤が描かれていたり昔を思い出したり、というものが多かったのですが、3枚目のアルバム「Versus」(ヴァーサス)に収録された「Another Mind」(アナザー・マインド)で、世間に対する疑問や嘆きなどを投げかけるようになります。

「Atomic Heart」から1994年ごろのミスチルが初期からの過渡期であることが伺えます。このアルバムからラブソング以外の曲も増え始め、「人間としてのあり方」「社会の問題点」について触れる歌もおなじみとなっていったといえるでしょう。ほとんどの曲を作詞・作曲されている桜井和寿さんの曲作りに対する葛藤も見えてくるようです。

「Atomic Heart」に収録されている「Round About ~孤独の肖像~」(ラウンド・アバウト)もぜひ歌詞・曲ともに味わいながら聴いてみてください。

ラブソングも泣かせる

一方で、ミスチルの原点ともいえるラブソングもしっかり収録されています。「クラスメイト」や、ファンの間では大人気の「Over」(オーバー)は想像しただけで何となく泣けてきますが、暗くなりすぎず爽やかなイメージです。

シングルでは「CROSS ROAD」「innocent world」が収録されています。
ファンが喜ぶツボは押さえ、桜井さんの爽やかさやセクシーさも堪能できる1枚です。

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