ロック・ポップス/国内ロック・ポップス、90年代の名盤の口コミ

小沢健二 「犬は吠えるがキャラバンは進む」

フリッパーズ・ギター解散後、初の小沢健二のファースト・ソロ・アルバムです。相変わらず意味不明なタイトルは健在ですが、内容は非常に哲学的でありながらシンプル。フリッパーズ最後のアルバム「ヘッド博士の世界塔」でハチャメチャやって、ある意味やりつくした後の原点回帰なのかな、と思わせてくれる作品です。

投稿記事

哲学的でありながらシンプルなファーストアルバム

■アルバム名
犬は吠えるがキャラバンは進む

■アーティスト名

小沢健二

■販売元
東芝EMI

■おすすめ理由
フリッパーズ・ギター解散後初の、小沢健二のファースト・ソロ・アルバムです。タイトルが長いので、ファンの間では「犬キャラ」で通っています。

相変わらず意味不明なタイトルは健在ですが、内容は非常に哲学的でありながらシンプル。前作のフリッパーズ最後のアルバム「ヘッド博士の世界塔」でハチャメチャやって、ある意味やりつくした後の原点回帰なのかな、と思わせてくれる作品です。後に出る元相方・小山田圭吾氏のCorneliusのファーストとの対比が顕著で、解散の理由の答えがこの2つのアルバムにあるような気がしました。

注目曲は、イントロのドラムがワクワクする「天気読み」、人生に迷った時に時々聴く、13分もの長編大作「天使たちのシーン」、心地よい脱力感のある「ローラースケート・パーク」あたりでしょうか。アルバムの中でも異質な存在の「暗闇から手を伸ばせ」は、セカンド・アルバム「LIFE」のハッピー感に通じる唯一の曲です。小沢ファンには「LIFE」が好きな人が多いのですが、私はこちらのアルバムのほうが個人的には好みです。

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