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フォークソングをメジャーに!吉田拓郎 「元気です」

吉田拓郎の移籍後初のアルバム。現在でも拓郎のアルバムとしては最高のセールスを記録しています。内容も素晴らしく、地味で一本調子なメロディが多かったそれまでのフォークソングのイメージを大きく覆しました。最後まで飽きさせない、拓郎の才能が一気に花開いたアルバムです。

投稿記事

吉田拓郎の才能が一気に花開いたアルバム

■アルバム名
元気です

■アーティスト名

吉田拓郎

■おすすめ理由
『元気です』は、1972年7月21日に吉田拓郎がリリースしたオリジナル・アルバムです。

弱小レーベルのエレックからメジャーのCBSソニーに移籍後初のアルバムで、
レコード会社も力が入っていたのでしょう。発売日の朝刊に
「『元気です』本日リリース!」と1面広告が出ていたのを覚えています。
(なんせ40年も前の記憶ですので、もしかすると夕刊だったかも知れません)

当時アルバムが出るからと云って新聞に広告を出す事は珍しかったのでびっくりしました。

この年の1月に『結婚しようよ』が大ヒットし今まで反体制、社会派、などと言われマイナーなイメージがあったフォークソングというジャンルを陽の当たる舞台に押し上げた吉田拓郎。
このアルバムが出る前に、シングル『旅の宿』がヒットしていた事もあり『元気です』も大ヒット!
今、現在でも拓郎のアルバムとしては最高のセールスを記録しています。

アルバムの内容も素晴らしく、地味で一本調子なメロディが多かった
それまでのフォークソングのイメージを大きく覆しました。
あまりフォークというジャンルが好きではなかった当時の私も、
レコードに針を落とし1曲目の『春だったね』を聴いた瞬間にやられました!

『旅の宿』『夏休み』『せんこう花火』『たどりついたらいつも雨降り』などの、
お馴染みの曲と共に斬新で実験的な曲もあり、最後まで飽きさせません。

今まで鬱屈していた拓郎の才能が一気に花開いたアルバムです。

あくまでも私の考えですが、
吉田拓郎の成功をきっかけにフォークがメジャーになり、
あか抜けて、やがてニューミュージックというジャンルに進化したと考えると
このアルバムは日本の音楽史上に於いても重要な1枚と云えるかも知れません。


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