ロック・ポップス/海外ロック・ポップス、60年代の名盤の口コミ

グレイトフル・デッドらしいライヴ盤「LIVE DEAD」

グレイトフル・デッドを語る上で、絶対に外せない「ライブの醍醐味」が凝縮された、彼らの初期の頃のライヴ盤です。彼らは「先ずライヴ在りき」な考え方なので、きっとこのライブ盤こそが、本来彼らが納得した出来栄えであり、最もデッドらしいスタイルの総集編とも言えそうです。

投稿記事

「先ずライヴ在りき」なデッドらしいスタイルの総集編

■アルバム名
LIVE DEAD

バンド名
グレイトフル・デッド

■おすすめ理由
サイケデリック文化が衰退した後も、脱退や死亡によるメンバーチェンジを頻繁に繰り返しながら米国のジャムバンドとして精力的なライブ活動を続けて来たグレイトフル・デッドを語る上で、絶対に外せない「ライブの醍醐味」が凝縮された一枚です。
1969年に発売された彼らの初期の頃のライヴ盤です。

普通のアーティストであれば、コンセプトを大凡決めた上で、時間を掛けてアルバム制作をし、やがてその啓蒙的意味合いを込めてコンサート・ツアーを行うのが慣例です。
しかしデッドにとっては「先ずライヴ在りき」な考え方、そこで繰り広げられるインプロヴィゼーションの長尺演奏、アイデア、まったくの予定調和無きまま気ままに流れる曲目に、多くのファンが集い一種のコミューンを形成しています。
つまり新曲が出来れば、必ず最初に発表されたのがステージ上であり、スタジオ録音作業はもっと後の行程なのです。
だから数あるデッドのアルバムの中で、きっとこのライブ盤こそが、本来彼らが納得した出来栄えであり、最もデッドらしいスタイルの総集編とも言えそうです。

サイケデリックやヒッピー、マリファナと聞くと怪訝してしまう方も、この開放感と乾いた浮遊感のある健全なバンドサウンドを是非嗜んで欲しいものです。
本当の自由、やりたいことをやる純粋な意義が薫るこの音楽は、現代人が再評価するに値します。

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