ここから彼らは重要なロック・アイコンへ
■アルバム名The Doors
■アーティスト名
ザ・ドアーズ
■おすすめ理由
ザ・ドアーズが1967年に発表したデビューアルバム。
「ウィスキー・ア・ゴーゴー」という著名なライヴハウスで人気を集め始めたバンドを、プロデューサーのポール・A・ロスチャイルドがスカウトし、エレクトラ・レコードと1966年に契約しこのアルバムに至りました。
60年代の西海岸では、ガレ-ジ系のロックバンドが無数に存在し、その独特な形態や表現が一部の熱狂的なファン達にだけ共有されていました。その一部と思われた表現技法が、あっという間に全国区~世界的なヒットへと繋がった稀な作品の一つだと思います。
ロックバンドには普通あるべき楽器パートのベースをあえて置かず、キーボード、ドラムス、ギターという編成ながら、深みと色彩と静寂を使い分け、時折嵐の吹きすさむような激しさをも演出します。
ヴォーカルのジム・モリスンが紡ぎ出す殺伐としてシュールな歌詞と、そのルックスや動向がカリスマ的な存在へと崇められ、60年代の重要なロック・アイコンとして圧倒的なパワーとエネルギーを放出させていく、そんなきっかけとなるアルバムです。
個人的に言わせてもらえば、「無人島に持っていく重要ロック・アルバム」の第1位です。