乳児育児/乳児育児関連情報

離乳食期のスプーン・フォークの練習 3つのコツ(2ページ目)

1歳~1歳半ぐらいになると、スプーンなどで口に運ばれた食事を上手に食べることができるようになるだけでなく、食べられる素材や大きさ、固さになどにもバリエーションが出てきます。次の段階となるスプーンやフォークを使う練習を、子どもの意欲を妨げずに楽しく進める3つのコツをご紹介します。

執筆者:千葉 美奈子

手出ししすぎず、気楽な雰囲気で

まだ上手に自分で食べられない小さな子の食事を見守るときの母親の表情は、どうしても真剣になり、笑顔ではなくなってしまうことが多いようです。添える手にも、気づかぬうちに力が入ってしまうことも。うまく口に運べないと、すぐに軌道修正のために手を出してしまうこともありますよね。ようやく食べ物が子どもの口に入ったら「よくかんで!モグモグモグ!」などと言いながら、じーっと見つめてしまったり。そういった緊張感の中では、どうしても子どもにとって食べることが「楽しいこと」ではなく、「義務」になってしまいます。

1人で食べられるようになるということは、お世話が楽になってくる大きなポイントの1つであり、その移行時期は、なかなか簡単にはいかず親も大きなエネルギーを使います。しかし、母乳やミルクを一生飲み続ける子がいないように、時間はかかっても、指や手の運動機能や、口を動かして噛んだり飲み込んだりする力の成長につれて、いつしか自然にできるようになってくるものです。

手づかみ食べ終盤

次第に収拾がつかなくなってきたら、手伝ってあげまましょう。

「食べ物を自分で口に運ぶ」ということがしやすいように、少し工夫をしたり手を添えたりしながら、あまり持て余してしまうようだったら、後半は「食べさせてあげるタイム」に切り替えたり、遊び食べが始まったら頃合いを見計らって切り上げたりしながら、気長に取り組みましょう。3度の食事すべてに時間をかけるのではなく、時間を取って取り組める時間帯や日にだけ、とことん付き合ってあげるという形でも大丈夫です。足りないかもしれないと思った分のエネルギーは、手づかみ食べできるおやつでゆるく補いながら、食べる楽しさを最優先にしてあげましょう。
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※乳幼児の発育には個人差があります。記事内容は全ての乳幼児への有効性を保証するものではありません。気になる徴候が見られる場合は、自己判断せず、必ず医療機関に相談してください。

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