手出ししすぎず、気楽な雰囲気で
まだ上手に自分で食べられない小さな子の食事を見守るときの母親の表情は、どうしても真剣になり、笑顔ではなくなってしまうことが多いようです。添える手にも、気づかぬうちに力が入ってしまうことも。うまく口に運べないと、すぐに軌道修正のために手を出してしまうこともありますよね。ようやく食べ物が子どもの口に入ったら「よくかんで!モグモグモグ!」などと言いながら、じーっと見つめてしまったり。そういった緊張感の中では、どうしても子どもにとって食べることが「楽しいこと」ではなく、「義務」になってしまいます。1人で食べられるようになるということは、お世話が楽になってくる大きなポイントの1つであり、その移行時期は、なかなか簡単にはいかず親も大きなエネルギーを使います。しかし、母乳やミルクを一生飲み続ける子がいないように、時間はかかっても、指や手の運動機能や、口を動かして噛んだり飲み込んだりする力の成長につれて、いつしか自然にできるようになってくるものです。
次第に収拾がつかなくなってきたら、手伝ってあげまましょう。