個室の傾いた壁
上/造り付けの本棚は机と一体になったデザイン。中上/書斎の窓は北向きに開けられた。中下/寝室の床は明るいホワイトアッシュ材。下/趣味室の広さは約3.5畳。 |
クレバスの傾きは、個室に斜めの壁となって現れています。オーク材の床とコンクリートと白い壁のコントラストが際立つ2階のHさんの書斎は、壁だけではなく平面も変形です。地下の寝室は、何と引き戸が壁の傾きに合わせて平行四辺形にデザインされました。寝室のクローゼットの先の行き止まりは趣味室。造り付けの家具と、寝室と対になった船舶用の丸窓のあるコージーな空間です。足下の下見窓からは中庭の柔らかい光が差し込んできます。
◆建築家プロフィールと建築データ