マンガ・コミック/口コミでおすすめの90年代の青年マンガ

使徒と戦う14歳の少年少女『新世紀エヴァンゲリオン』

90年代のアニメを代表する作品のコミカライズです。使徒と呼ばれる敵を、10代の少年少女がエヴァンゲリオンという人型兵器に搭乗して戦います。人物の内面が強く描かれた作品で、主人公の少年だけでなく、キャラクターそれぞれの思いや人間関係が絡みあい、ストーリーは複雑に進行していきます。

投稿記事

社会現象になったアニメのコミック版!

■作品名
新世紀エヴァンゲリオン

■作者
原作者:GAINAX・カラー、作画:貞本義行

■巻数
既刊13巻

■おすすめ理由
この作品は、90年代のアニメを代表する作品のコミカライズですが、
90年代の漫画も代表できるのではないでしょうか。

使徒と呼ばれる敵を、10代の少年少女がエヴァンゲリオンという人型兵器に搭乗して戦う話です。
旧約聖書をベースにしており、今で言う中二病心をくすぐられる設定になっており、多くの人が夢中になりました。美少女が過酷な戦場に駆り出される、戦闘少女スタイルはここで大きく確立されたと言えるのではないでしょうか。

しかし、世に言うオタクちゃん向けの漫画を今更、と切って捨てるには惜しい部分がたくさんあります。そうでなければ社会現象となったりはしないでしょう。

この作品では人物の内面が強く描かれ、ともすると読んでいる側が抉られるようです。鬱屈した心情はあまり表に出さない、むしろ隠すべきものとしてわれわれの間では扱われると思いますが、
あえてそれを10代の主人公の、正確には14歳の少年の不安定な心情を描き出しました。

また、親との歪な関係もこの作品の特徴に挙げられます。ただでさえ半端な年頃に、親子関係もこじれてくるとなると手に負えません。しかも、主人公の少年だけでなく、キャラクターそれぞれの思いや人間関係が絡みあい、ストーリーは複雑に進行していきます。

この漫画の作画はキャラクターデザインを担当した貞本義行が行っており、
コミカライズ作品としての完成度も高いと思います!

更に、アニメ版・映画版(新・旧あり)・漫画版それぞれストーリーが変わっています。
わたしはとくにこの漫画版が気に入っています!
(好きなキャラクターが厚遇されているので……。)

完結したのが2013年なので、18年もの長期にわたる連載でしたが、
巻数は14巻(2013年9月現在未刊です)なので、とっつきやすい長さだと思います。


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