台湾八景のひとつの港町
台北市内を蛇行して流れる淡水河の河口の港町、淡水。台湾八景のひとつで、静かな水辺と異国情緒漂う街並みは人気の観光地です。特に夕日が美しいところとしても知られています。市内から電車で40分とアクセスもよく、市街地から気軽に足を延ばせます。川沿いには土産物屋と屋台が並びます。おすすめは淡水名物、阿給(アゲ)。肉やビーフンを油揚げに詰めた蒸しもので、甘辛いタレが絶妙です。この阿給は、日本のアブラアゲが由来です。淡水にはかつて日本人が多く住んでいたため、豆腐屋さんも数多く存在していたそうです。
昼間は観光地らしくざわざわと賑わっていますが、夕闇が近づくと辺りは静粛に包まれ、大人の雰囲気が漂うオシャレなバーやレストランにほのかな灯りがともり始めます。
周辺には、1628年にスペイン人により作られた赤レンガが美しい紅毛城や、北部台湾で最初の西洋式診療所である滬尾偕医館、淡水礼拝堂など歴史的建造物が数多く残されており、見どころ満載です。台北からそう遠くない場所なのに、どこか違う国にやってきたかのような異国情緒が漂います。
■淡水
アクセス:「台北車站」駅から淡水線で終点の「淡水」駅下車。所要時間40分。
台湾鉄路管理局HP:www.railway.gov.tw/tw/