台湾の人々の信仰心の強さを感じるスポット
台湾を歩けば廟にぶつかるといわれるほど、街のいたるところにきらびやかな廟があります。小さなもの、大きなもの、どれもたくさんのお供え物が飾られていて、人々の信仰心の強さを日常的に感じることができます。台北市内の中心部に位置する「行天宮」は、商売の神様として崇められていて、三国志演義に登場する関羽がここの神様です。武将としても名高い関羽は、中国で初めてそろばんを使い、部下達に公平に報酬を分配したという人物でもあることに由来しています。休日問わず毎日多くの参拝客で賑わい、その賑わい振りは普段の日本の寺や神社では見られない光景で、まるで正月の初詣のような混雑です。
線香を高く上げ、住所、氏名を告げ、お参りをします。住所と氏名をちゃんと言わないと神様が混乱するから、という割に現実的な理由と、お祈りして念願成就をいう曖昧な行動が矛盾しているようですが、人間的で面白い風習です。
また、ふたつのまが玉のような形の赤い木札を地面に投げて3回続けて表と裏の組み合わせがでたら願いが叶うという占いも単純ですが面白いです。続けて出るまで何回でもトライしていいというのも、凶を引いて落ち込むおみくじよりも明るく健康的です。何ごとも気持ちの持ち方次第で前向きになれる、台湾の人々がみんな朗らかなのは、廟が生活と密着しているからなのかもしれません。
■行天宮
住所:台北市民權東路二段109号
電話番号:02-2502-7924
営業時間:4:00~22:30
休業日:無休
入場料:無料
アクセス:MRT蘆洲線「行天宮」駅3番出口より徒歩すぐ。民権東路と松江路の交差点。
HP:www.ht.org.tw/
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