映画/口コミでおすすめのホラー映画(邦画)

本当に怖いのは幽霊ではなく人間そのもの「黒い家」

貴志祐介氏の同名小説を映画化した本作品。本当に怖いのは、幽霊でも妖怪でも超常現象でもなく、人間そのものだと思わざるを得ないところに底知れぬ恐怖が漂う作品です。ジャパニーズ・ホラーの最高峰とも評される本作は、韓国でもリメイクされています。

投稿記事

演技派の三人によるジャパニーズ・ホラーの最高峰

■作品名
『黒い家』

■監督
森田芳光

出演
内野聖陽、大竹しのぶ、西村雅彦、小林薫、田中美里

■DVD販売元
PI,ASM/角川書店


当時大人気だった『リング』とほぼ時を同じくして、貴志祐介氏の同名小説を映画化した本作品。
本当に怖いのは、幽霊でも妖怪でも超常現象でもなく、人間そのものだと思わざるを得ないところに底知れぬ恐怖が漂う作品です。

保険会社に勤める若槻慎二(内田聖陽)は、訪問先の菰田家で、この家の息子・和也の首吊り死体に遭遇する。自殺ではなく事件の可能性が高いこと、菰田家には以前にも不可解な保険金請求があったことから、会社は保険金の支払いを保留。しかし、父親の重徳(西村雅彦)は毎日会社にやってきては支払いを迫り、次のターゲットかと思われた母親の幸子(大竹しのぶ)の奇行も次第にエスカレートして……。

内田聖陽さん、大竹しのぶさん、西村雅彦さんという演技派の三人を起用して、これでもかこれでもかと、容赦なく観客の恐怖心をあおってきます。
西村さん、意味もなくゆーらゆら揺れてみたり、いきなり自分の指を噛み切ろうとしてみたり……普通じゃないことこの上ないのですが、本当の意味で普通じゃないのは大竹さん。

大竹さん演じる菰田幸子が暴走し始めると、一気にストーリーが加速し、恐怖感がパワーアップ。
菰田家に関わる人々は、次々と幸子の毒牙にかかっていきます。最後には、若槻の恋人までも……。
無表情がこんなに怖い女優さんは、おそらく日本では他にいません。

ジャパニーズ・ホラーの最高峰とも評される本作は、韓国でもリメイクされています。
ふとした仕草や会話にちりばめられたユーモアを堪能しつつ、狂気と邪気に満ちた黒い世界に浸ってみては?

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