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「間」が絶妙!人間の心情を淡々と描いた北野映画

北野映画としてはあまり注目のない作品かもしれません。物語そのものは単純ですが、カットとか色だとか「間」のようなものがあって、はじめて観たときには、とにかくびっくりしました。難解な映画でもなく掛け合いが楽しかったりします。ただし、北野映画としてはやはりバイオレンスの類に入ると思います。

投稿記事

虚無感漂う北野武監督4作目
ソナチネ(Sonatine)'93年

■監督
北野武

■主演

ビートたけし

■DVD販売元
バンダイビジュアル

■おすすめの理由
興行的に失敗したという意味では、北野映画としてはあまり注目のない作品かもしれません。
「HANA-BI」のほうがわかりやすいし、妻への愛情等感情移入しやすい要素が多く、観やすさでは、本作は劣ります。

しかし「虚無」というか、なんの目的も意義もなく、無常/無情にも、居場所をなくし、滅んでいく人間の心情が淡々と描かれ、物語そのものは単純なのですが、カットとか色だとか「間」のようなものがあって、はじめて観たときには、とにかくびっくりしました。
本作の舞台は沖縄で、あとで知ったのですが「沖縄」のパブリック・イメージに程遠い海の色然り、全編に漂う、自然のものでない不穏なあの青色を、ヨーロッパでは「キタノ・ブルー」と呼ぶそうです。

と言って、そんなに難解な映画でもなく、寺島進さんと勝村政信さんの(漫才のような)掛け合いが楽しかったりします。

ただし、北野映画としてはやはりバイオレンスの類に入ると思います。
後味も決してよくはないでしょうが、そろそろ残暑、時期的に合うかと思って挙げてみました。


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