生きていることの素晴らしさを実感するSF作品
■作品名インディペンデンス・デイ
■監督
ローランド・エメリッヒ
■主演
ジェフ・ゴールドブラム、ビル・プルマン、ウィル・スミス
■DVD/Blu-ray発売元
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
■おすすめの理由
最新作が現在絶賛公開中のエメリッヒ監督ですが、わたしは彼の作品で一番お勧めしたいのが、本作の「インディペンデンス・デイ」です。
あらすじを一言で言ってしまえば、世界の危機です。そう。エメリッヒ監督お得意の、「地球規模での大災害、人類の滅亡!?」の物語です。
彼の映画を見ていると、人は百万単位で死ぬは、世界遺産都市がぼこぼこ破壊されるはで、観ているうちに生きることに絶望しそうですが……なぜか映画を観終わる頃には、「命ってスバラしい。明日からまた頑張ろう」と思わされてしまうから、不思議です。それが、この監督が長くつくり続けられる理由なのでしょうか。
この映画でわたしは一押しする場面は、なんと言ってもアメリカ大統領が演説するシーンです。
強大なの宇宙からの来訪者に対し、生き残った地球人はあまりにも無力で、少数で。天才科学者が考案したコンピュータウィルスと連動して、総攻撃をしかけることになったものの、攻撃に向かう人々の顔は暗い。
そこで元空軍の腕利きパイロットであった大統領が演説するのです。
「我々は従容と死を迎えたりしない。我々は戦い、勝利し、生き続ける」と。
いつも映画は吹き替えで観られるという方も、ここはぜひ原語でお聞きください。「We celebrate all INDEPENDENCE DAY!!」と宣言するのを聞けば、思わずスタンディング・オベーションしたくなりますから。できるのなら指笛も。
現実のアメリカにはいろいろ思うところもあり、さらに言えば、なんで世界を救うのはいつも彼らなん? なんて映画界の現状に不満もあるわたしですが。この「インディペンデンス・デイ」だけは、手放しで楽しめるSF娯楽作品としてお勧めしたいと思います。