歴史は俺達がつくるんだ!
『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3』
■監督ロバート・ゼメキス
■主演
マイケル・J・フォックス
■DVD/Blu-ray発売元
ジェネオン・ユニバーサル
■おすすめの理由
その奇想天外なストーリーでも個性溢れすぎるキャラクター達でもわたしを楽しませてくれる、
大好きなタイムスリップSFスト―リの完結編です。
さえない高校生が父親を救い、ひいては自分の現在を変えるため過去へ行く1部も、変えた後に「敵」によってまた変えられてしまい、それを修正するため未来にいく2部も好きですが、
わたしが一番お勧めしたいのは、この3部です。
「タイムスリップもの」のお約束としては、「過去は変えてはいけない」というのをよく見かけるのですが、このバックトゥザフューチャーは全く頓着していないのが良いですよね。
「その手段と知識があるんだから、がんがん行こうぜ!歴史は俺達がつくるんだ!」
劇中で誰もそんなことは言っていませんが、この3部作の裏テーマともうしましょうか、
考え方は、いかにもアメリカらしいとわたしが考える、それだと思います。
2部のラストで一人過去に行ってしまったドクを追い、タイムマシンのデロリアンを駆って過去へ遡るマーティ。
1部の舞台である開拓時代から少々進んだようなその時代は、鉄道建設が進んでいました。
3部ではこの鉄道が大活躍するのですが……ネタバレになってしまいますけれど、書いてしまいましょう。わたしが最も好きなシーンです。
現世に無事戻ってこれたマーティンですが、事故でデロリアンは壊れてしまいます。
「あぁこれで過去にも未来にももう行けない。ドクにも会えないんだ……。」
寂しそうに笑うマーティンと一緒に、観客であるわたしも泣きそうになりますが、その悲しみを高らかに打ち破る蒸気機関車の音。
そして見えない膜を破るようにして現れる新生デロリアン(列車型)!
ないなら造ってしまえばいい。列車から颯爽とおりてきたドクがそう言っているような気がします。
この映画を観るたび、そしてこのラストシーンを観るたびに、あぁアメリカだな~と、わたしは嬉しくなるのですが、貴方はどうでしょうか。