20年以上たったいまでも色あせないSF映画
■作品名ジュラシック・パーク
■監督
スティーヴン・スピルバーグ
■主演
サム・ニール
■DVD/Blu-ray発売元
ジェネオン・ユニバーサル
■おすすめの理由
昨年、そのあまりにも若すぎる死に泣いてしまったマイクル・クライトン原作、監督の映画です。
シリーズは3作つくられましたが、わたしはこの一作目が一番原作の精神をあらわしていると思います。
あらすじを簡単にご紹介しましょう。
古生物学者のグラント博士は、発掘現場に突然あらわれた、発掘出資者で大富豪のハモンドに招かれ、古植物学者のエリーとともに、コスタリカ沖合にある彼の島におもむく。そこには数学者のイアン・マルカムがおり、彼ら三人はハモンドがつくったテーマパーク、「ジュラシック・パーク」の安全性を確認するために呼ばれたのだった。
ジープで園内にくりだしたグラント達。古代植物が生い茂っているのを見て驚くエリーの横で、グラントは信じられないものを目にする。彼らの目の前で悠々と草をはむ巨大生物。それは何億年前に滅びたはずの恐竜だった……。
この映画の実際のロケ地はコスタリカではなく、ハワイ諸島です。
細い滝の水が落ち込む緑の谷間にグラント達を乗せたヘリコプターが降りて行き、そのバックにこの映画のテーマソングがトランペットのソロで高らかに鳴り響く。これから冒険がはじまるよ!と宣言しているようで、いつもあのシーンではわくわくします。
もうひとつお気に入りのシーンがあります。公開前の宣伝映像で何度も見たことのあるシーンです。
ティラノサウルスがパークのヴィジターセンターの仲で、自分のご先祖様の骨格模型の前で、咆哮する場面があります。身体の表面だけでなく中まで震わす原始の雄たけび。そこにかぶるテーマソング。この映画の主役はグラント博士でも数学者のイアンでもなく、Tレックス、君だったんだね。そう思わせるシーンです。
お勧めの場面はまだまだあります。貴方もご自分の目で、素晴らしい物語を支える、20年以上たったいまでも驚きのSFXの数々を、どうぞお楽しみください。