「愛国」とは何か? 『パトリオット・ゲーム』
■監督フィリップ・ノイス
■主演
ハリソン・フォード
■DVD/Blu-ray発売元
パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
■おすすめの理由
トム・クランシーの描く、CIAの凄腕分析官「ジャック・ライアン」は、正義感あふれる愛国者にして、切れ者で、行動力があって、家族を愛して愛される理想の人物としていくつもの映画で登場しています。
演じる役者さんはバラエティに富んでいます。「レッド・オクトーバーを追え」ではアレックス・ボールドウィンが。「トータル・フィアーズ」ではベン・アフレックが。
どの役者さんもそれぞれカッコイイライアンを演じていますが、わたしの中でベスト・オブ・ジャックライアンはなんと言っても「今そこにある危機」とこの「パトリオット・ゲーム」で演じたハリソン・フォードです。
そして、わたしが「今そこにある危機」ではなく、「パトリオットゲーム」をお勧めするのには、ふたつの理由があります。
1.現役を退いた立場のライアン
パトリオットゲームではライアンはCIAを辞職しており、海軍兵学校の教官という、言ってみれば現役を退いた立場。にも関わらず、持前の正義感と運の悪さ(?)で英国に講演の帰りに英国の要人を助けて、IRAの過激派に狙われるなんて言う展開。御約束すぎる!
2.ショーンの狂気の表情
そのIRAの過激派、ショーン役が素晴らしい。「ロード・オブ・ザ・リング」で正義の騎士ボロミアを演じたショーン・ビーンがいっちゃってるテロリストを演じています。彼の狂気の表情だけでも、この映画は一見の価値あり。
どうでしょう? 観たくなりました?
「愛国」を、わざわざ法律で規定せねばならないらしい国の我々だからこそ、国に殉ずる彼らを観るべきなのかもしれません。