カジノの経済効果が日本経済を浮揚させる!?
カジノというと殺伐としたイメージがありますが、現代のカジノは豪華なホテルと各種エンターテインメント、レストラン、ショッピングモール、会議場、などを兼ね備えた一大レジャーランドです
都構想を持つ「維新の会」が強力にカジノ法案を推す大阪は、巨額の財政赤字に悩んでおり、バブル崩壊以降地盤沈下の激しい日本第2の経済都市です。
ここに複数の総合カジノリゾートを持ち込めば、先程のマカオの例を見ればわかるように、大阪府の財政(6兆円超の累積債務)は劇的に改善し、地元への経済波及効果もあります。オリンピックで東京を訪れる観光客も大阪へ横滑りする可能性もあり、こうなればリニアで東京と大阪を結ぶ意味もより強くなるというものです。マカオへと流れ込んでいた年間数千万人の中国および他のアジア人の観光客が関空へと降り立ち、カジノやエンタテイメントを満喫した後、リニアで東京へ行き、羽田から帰るというコースも想定でき、東西の両都市で莫大な経済効果を持続的に発揮することができます。
このような経済効果は現在意外と低く見られているかもしれません。何より賭博場の建設というネガティブな響きがあり、法案成立は容易ではないかもしれません。マカオですら、7年ほど前には今のような経済的繁栄が疑われていたのです。 2008年、既にマカオで2つ目のカジノホテルをオープンさせていたラスベガスサンズ社の株価は1ドル60セント以下にまで(最高値から100分の1近く)暴落しました。マカオの事業が失敗し、借金で立てた巨額建設費を回収できずに倒産する、という疑念があったのです。しかしその後同社のマカオの施設は莫大な収益を上げ続けてさらに2つのカジノをコタイ地区に建て、株価も数十倍に回復、6社の中で最大の時価総額と売上・利益額を持つようになりました。カジノ株は総じて5年前まで非常に安かったのです。同様にもし日本でカジノ解禁となるとしても、その経済効果は現段階で相当低く見積られていると思います。
注目のカジノ関連銘柄を狙え!
日本でカジノ銘柄といえば、日本金銭機械<6418>、テックファーム<3625>、オーイズミ<6428>、セガサミーホールディングス<6460>、コナミ<9766>などがあります。日本金銭機械はカジノ向けの紙幣鑑別機で米国でも大きな支援を持ちます。テックファームは日本金銭機械の米国子会社と提携して携帯を利用した決済システムを開発しています。オーイズミはメダル計数機最大手でパチスロなども作ります。そしてパチスロ最大手のサミーを持つセガサミーは、韓国でカジノリゾート開発の実績を持ち、もしかすると米国企業と合弁の形で日本のカジノ運営に乗り出す可能性もあるかもしれません。その他でも商用映像看板の開発、販売を手がけるアビックス<7836>や遊技機用ディスプレーの製造を手がけるEIZO<6737>などもあります。カジノは単なる賭博場を作っても仕方ありませんから、ファミリーで滞在できる夢のある一大娯楽施設を作る必要があります。この点に関しては、実績ノウハウのあるラスベガス資本の会社に任せるのが一番であり、マカオの成功もラスベガス流の完全コピーのお陰です。日本企業は米国企業と共同で出資する形を目指すのが良いと思います。
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