ロレーヌ地方の湖の町ジェラルメ
今回は、夏まっさかりのフランスの避暑地、ロレーヌ地方でのバカンスをご紹介します。ジェラルメ(Gérardmer)という湖のある小さな町で、日本でいうと山中湖に雰囲気が似ています。パリ東駅からTGVで約2時間30分行った終点のルミルモン(Remirement)駅で降り、さらにそこからバスで20分ほど乗ってやっと着きます。ジェラルメの町の中心地にあるバス停から別荘までは山を登ること約15分。高台にあるログハウス風のお家からはジェラルメ湖が眺められる絶好のシチュエーションです。夜は町中のスーパーで食材を買い、湖の見えるベランダでバーベキューがおすすめ。前菜にはサラダを作り、野菜はタマネギ、パプリカ、ズッキーニ、ナスなど、肉類はチキン、子羊、ソーセージ類を焼いて食べます。マンステールというチーズがこの地方の名物で、塩気のある濃厚な味が特徴。赤ワインとよく合います。
ちなみにジェラルメには町中にレストランを3つ併設する4つ星ホテル「グラン・ドテル&スパ」や、湖から少し山奥に行った所にある一つ星レストラン併設の「レ・バ・リュプト」があります。ちょっぴり贅沢をしたかったらこちらでの滞在も素敵です。
朝は毎週木~土曜日の3日間しかやっていないというマルシェで食材&お土産を買いに出かけます。まずは野菜。ジェラルメはアルザス地方にも近いことから、アルザス野菜が揃っています。特におすすめは、アルザストマト。フルーツトマト?と思ってしまうくらい、とにかく甘くて味が濃いのが特徴です。
ロレーヌのおすすめお土産は飴&はちみつ
それからお土産は、ロレーヌ名物ベルガモットキャンディが定番。マルシェに出ている飴の業者さんは他にもハチミツ味やフルーツ味のキャンディがたくさん揃っていました。そしてこのマルシェに来たら絶対に買いたいのが、ハチミツ。パリで買うよりも半額くらいで高品質のものが手にはいります。特に濃厚な味のミエル・ド・サパン(Miel de Sapin、モミの木のハチミツ)は絶品。マルシェの近くに店を構えているSimonはロレーヌ地方の他、フランス地方の名物をとり揃える食品店。美味しそうな総菜とお土産が並んでいます。日本語が話せる店員さんがいて、オーナーさんの娘さんだとか。田舎町で日本人が全くいないので、日本語が話せて嬉しいと言ってくれました。お菓子類から調味料まで、お土産にピッタリなものが揃うので、見ているだけでも楽しいお店です。
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■Simon (シモン)
住所:54, rue Charles de Gaulle 88400 Gérardmer
電話:03 29 63 30 55
営業時間:
【火、水、金、土】8:00~12:30、15:00~19:00
【木、日】8:00~12:00
定休日:月曜
ロレーヌ名物のパイ「パテ・ド・ロレーヌ」がとても美味しいということなので、町一番のパン屋さんでゲット。長方形のパイ生地の中に味付けされた鶏肉が入ったもので、確かにパリでは滅多にお目にかかりません。サックサクのパイ生地とハーブやスパイスで味付けされた柔らかい鶏肉がとてもマッチしていて、お土産に買って帰りたいくらい気に入りました。
バリバリの観光地もいいですが、たまにはこのような、日本人が滅多に行かないような田舎に行ってみてはいかがでしょうか。フランスの地方の新たな魅力が発見できますよ。
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