子育て/プラス思考の子を育てるコツ

子どもにマネしてほしくないマイナス思考 その10(2ページ目)

ママのポジティブ改革は、マイナス思考の存在を知ることからはじまります。なぜなら、私達の悩みの多くは、しつこいマイナス思考が足を引っ張っているケースがほとんどだからです。「子どもにマネしてほしくないマイナス思考」シリーズでは、子どもに伝わりやすい13のマイナス思考を1つずつクローズアップ。読んでみて、「当てはまるかも」と思ったら、子ども達に伝わる前に、ポジティブ化してしまいましょう!

佐藤 めぐみ

執筆者:佐藤 めぐみ

子育てガイド

ママのポジティブ改革:「脱・自分のせい思考」

記事 『人のせい思考』 で少し触れましたが、日本の育児事情は、昔から、母親神話が根強く、子育てにおける多くの責任をママがひとりで背負っているところがあります。母親なのだから、いいことをして当たり前。少しでも手落ちがあると、周りから白い目で見られる。そんな圧迫感を感じたことがきっとあるのではないでしょうか。

「ママになってから、すみません、申し訳ありません、と謝ってばかりです」というお話も耳にします。そんな中で子育てをしているうちに、だんだんママは、「悪いことは全部自分のせいではないか?」という錯覚に陥ります。そして、その錯覚がやがて、「自分のせい思考」として定着してしまうのです。

私がお受けする育児相談でも、お悩みの原因を探っていくと、この「自分のせい思考」に行き着くことがとても多く、ママのお悩みの原因ベスト3に入るものなのです!

これを未然に防ぐには、今の日本の育児環境は、ただでさえ、「自分のせい思考」に陥りやすい状況だということに気づき、自分のことを大切にする心がけが必要です。よほど自分軸をしっかりと立てておかないと、いとも簡単に倒されてしまう、そんな状況をぜひ認識してください。

もうすでに「自分のせい思考」にどっぷりと浸かってしまっている気がするという方は、ぜひ次の心理テクニックで、自分を解放してあげましょう。


心理テク 『自分の味方』

子どもに向けるまなざしを、自分にも向けてあげよう!

子どもに向けるまなざしを、自分にも向けてあげよう!

もしあなたの家族や友人が何かに失敗し、その非を責められていたら、あなたはどう反応しますか?

「○○ちゃんばかりを責めるなんてあんまりだよ」

「私になにか協力できることはない?」

と励ましたり、支えになってあげたりするにちがいありません。

そうです。みな、誰かの味方になるスキルはすでに持っているということ。 にもかかわらず、そのスキルを唯一使ってあげていない人がいます。それは自分自身。 私達って、結構、自分に冷たいのです!

子ども、ご主人、ご両親、友人、それらの人々の味方になって励ましてあげる優しい気持ちを、そのまま自分にも広げてあげる、それが、「自分の味方」という心理テクニックです。

例えば、

「こうなったのも何もかも私がダメな母親だからだ」

と責任を100%自分に負わせてしまうかわりに、その状況を客観的にみて、

「確かに、今回の失敗は、私にも良くないところがいくつかあったわ。それはしっかり反省しなくちゃ。でもだからと言って、私がダメな母親ということにはならない。だって、うまくやりこなしていることだって沢山あるもの。次、同じことを繰り返さないために、何をしたらいいのかが、今の私には分かるわ」

と具体的に、正確に捉えてみてください。 どん底まで落ち込むことなく、「よし、次はがんばるぞ」という心地よい前向きな反省ができるはずです。


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※乳幼児の発育には個人差があります。記事内容は全ての乳幼児への有効性を保証するものではありません。気になる徴候が見られる場合は、自己判断せず、必ず医療機関に相談してください。

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