VOLVO(ボルボ)/ボルボ

サイクル検知機能などボルボ2014年モデルの大変革

V40が絶好調のボルボだが、V60シリーズを中心にほかのモデルラインナップも大がかりなイヤーモデルチェンジを受けた。世界初のサイクル検知機能など安全性は高まるばかりだ。

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド

自転車検知機能を搭載

ボルボV60フロント

セダンのS60とともにワゴンのV60もイヤーモデルチェンジを受けた。V60のスリーサイズは、全長4635×全幅1845×全高1480mm。価格は399万~559万円


「安全」を社是とするボルボは、新しいボルボ車の交通事故による死亡者、重傷者をゼロとする「ビジョン2020」を掲げている。いまや軽自動車にも採用されつつある「ぶつからないクルマ」である自動ブレーキは、ボルボが世界初であり、同社の「シティ・セーフティ」は世界で全車標準を目指しているというからその意気込みは半端ではない。

さらに、2014年モデルに最新安全技術である「サイクリスト検知機能」も導入。同機能はフロントグリル内のミリ波レーダー、フロントウインドウのカメラと赤外線レーザーを使うことで、前方を走る自転車を検知し、衝突を回避もしくは被害の軽減を図るもの。

作動条件があり、検知できる自転車は大人用で地上70cm以上の高さに反射板が装備されていて、同じ方向に進む自転車を真後ろからのみ検知。4km/h~80km/hで作動し、車両速度50km/h以下、自転車との相対速度が15km/h未満の場合に「追突を回避」して、速度差が15km/h以上の場合は「追突被害を軽減」する。

条件が多いように思えるが、道交法どおりに車道左側を走っている普通の大人用自転車ならほぼ検知できるはずで、自転車が急に膨らんだり、ドライバーがよそ見をしてしまったりした際は、かなりの効果が期待できるという。たとえ完全停止にならなくても死亡事故は至らずにすむ可能性も高まり、急速に進む自転車社会に適合する安全技術といえるだろう。

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