一風変わった家庭教師によって家族の空気が変わっていく

■作品名
家族ゲーム

■監督
森田芳光

■主演
松田優作

■DVD販売元
ジェネオン エンタテインメント

■おすすめの理由
家族の在り方を痛烈に皮肉っている映画に感じました。ほのぼの、淡々と、絆を深く、と家族を描いた作品にも様々あります。そのどれとも違う一風変わったようでいて実はとてもリアルに家族を描いています。

食事のシーンが特に効いています。家族揃って同じものを食べていながら、それぞれが違う方向を向いています。いや、横一列に並んでいるので物理的には同じ向きなのですが、精神的な方向が違うといいますか。

この一風変わったような家族に一風変わった家庭教師が加わって空気が変わってゆく様を淡々と、しかし細かい点までこだわって描かれています。実は変わっているようで変わっていない様とも言えるかもしれません。

自分は家庭教師が去り際ちょっとした引っ掻き回しをしますが、その後片付けでやっと少しだけ家族が同じ方向を見れたのかな、と感じました。ラストシーンがまた作為的で、様々な解釈ができます。

観る者によって受け止め方がかなり変わる作品であり、それも魅力の一つです。



※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。