猫のように気持が揺れ動く魅力的な女性
■作品名スローなブギにしてくれ(1981)
■監督
藤田敏ハチ
■主演
浅野温子、古尾谷雅人
■DVD/Blu-ray発売元
角川映画
■おすすめの理由
片岡義男の小説を原作とした映画「スローなブギにしてくれ」は、1981年に公開された映画です。
ある青年が、第三京浜で捨てられた子猫と若い女性を拾う……というストーリーなので、映画の出演する「猫オーディション」も行われました。
■あらすじ
夕暮れの第三京浜で、白いムスタングから突然若い女性と子猫が放り出され、後ろから来た青年ゴロー(古尾谷雅人)が助ける。
その女性はさち乃(浅野温子)と名乗り、それをきっかけに二人は一緒に暮らし始める。
一方、ムスタングの男は、福生にある旧米軍ハウスに仕事仲間の男性と女性の三人で共同生活をしている。
スナックで働き始めるさち乃と、アルバイト先でケンカをして仕事を辞めてしまうゴロー。
さち乃は再び、ムスタングの男に会いにいくが……。
南佳孝の主題歌「スローなブギにしてくれ」の曲が印象に残る映画です。
若い男、中年の男と気まぐれに猫のようにくるくると気持が揺れ動く、さち乃の役は、大きな猫のような瞳が印象的な浅野温子さんにぴったり。
二人の男の間で揺れ動く女性なのですが、初々しい美しさと強さを持って色々な表情がハッとするほど魅力的です。
反面、男性陣は頼りなくて情けないのも印象的でした。
山崎努、原田芳雄、室田日出男という大物俳優が出演しているのも見どころです。