SF、歴史、怪奇、色々な要素がある映画
■作品名「帝都物語」
■監督
実相寺昭雄
■主演
勝新太郎、島田久作、石田純一、原田美枝子
■DVD販売元
角川エンタテインメント
■おすすめの理由
明治から昭和初期にかけて、帝都・東京を壊滅しようと企む超能力者と、当時の著名人らの戦いを描くSF映画で、1988年に公開されました。
■あらすじ
明治45年。
実業家の渋沢栄一(勝新太郎)らは、帝都・東京を軍事の要塞としてだけではなく、霊的にも守護する「東京改造計画」という計画を勧めていた。
しかしながら、そこに立ちはだかったのが謎の軍人、加藤保憲(嶋田久作)。
彼は、千年前に関東に独立国を作ろうとし失敗、朝敵として討伐された平将門の霊を、将門の末裔である辰宮由佳里を使い蘇らせ、東京を壊滅させようと企む。
しかし、陰陽師の平井保昌(平幹二朗)や、作家の幸田露伴(高橋幸治)らに阻止される。
だが、由佳里の胎内には、すでになにものかが宿っていた……。
なんと言っても、この映画の謎の軍人、加藤保憲を演じた嶋田久作さんの演技力は秀逸です。
動きや表情が静から動へと急激に変化をするなど、他の役者さんを凌駕する演技力で、ダークヒーローとしての見ごたえがあります。(この映画で第三回高崎映画新人賞を受賞)
明治末期から100年に渡る壮大なスケールの物語で、史実や実在の人物に、陰陽道が絡み、帝都・東京の壊滅をもくろむという、ある意味荒唐無稽な発想のストーリーが面白いです。
美しくて気の強い女性、辰宮恵子を演じる原田美枝子さんも光っています。
SF、歴史、怪奇、ホラー、アクションなどの色々な要素があって楽しめる映画だと思います。