黒酢の特徴と選び方
黒酢
一般的に黒酢と呼ばれるには、使用する玄米など1リットルあたり180g以上使用している事が条件の1つとなっています。
酢の中のアミノ酸と糖分が化学反応を起こす事により、自然に黒い色素が生まれ、深い琥珀色になり、酢が持つようなツンとした刺激臭ではなく、まろやかな酸味になり、濃厚な味わいで芳醇な香りがたちこめるお酢へと完成していきます。
熟成期間が長いほど、アミノ酸の含有量が多くなります。また、褐色、黒褐色をした物は、黒酢と言う事が出来、短期熟成で大量生産されたものも多く販売されています。
黒酢を選ぶときは、せっかくですのでアミノ酸とクエン酸の含有量が多い物を選ぶのがおすすめです。また、黒酢をカメで熟成させる過程で、底に沈殿したものが「もろみ」と言われ、黒酢の約数十倍くらいのアミノ酸が含まれています。ですので、もろみ入りの黒酢というのもおすすめです。
「もろみ酢」と言うのが、市販されていますが、「黒酢もろみ」とは違う物になりますので、間違わないで下さいね。
黒酢の歴史
黒酢は1800年代、江戸時代後期頃から、作られ始めました。黒酢の発祥地は、鹿児島県霧島市福山町それから200年経った今でも福山町では、昔と変わらない伝統製法による黒酢造りが行われています。福山町で黒酢づくりが根付いた理由として、原料となるお米が豊富にあり、水がきれいで温暖な気候に恵まれていたので、黒酢造りに最適な条件を満たしていたために、国内隋一の産地となったようです。
栄養成分
黒酢は、じっくり熟成される間に約500種類にも及ぶ、豊富なアミノ酸が生まれると言われています。アミノ酸含有量は、米酢の数十倍と言われていますので、黒酢は「アミノ酸の宝庫」と言っても過言ではありません。アミノ酸には、血液サラサラ効果、コレステロール値の改善効果も期待できます。
また、クエン酸、有機酸、ビタミン、ミネラルなども含まれていますので、疲労回復効果、血液サラサラ効果、血行促進、生活習慣病の予防と改善、肥満予防効果などが期待できると思います。
また、メラニンの沈着を防ぐ「シスチン」や紫外線を吸収する「ヒスチジン」の他、肌に様々な働きをする必須アミノ酸なども含まれていますので、女性に嬉しい美肌効果なども期待できると思います。
おすすめの使い方
私は、疲れがたまってきたなーと思うと、寝る前に黒酢+ハチミツ+牛乳を混ぜ合わせたドリンクを飲んでいます。寝ている間に疲労物質も改善させ、アミノ酸補充ができるので、とてもおすすめです。また、少し煮詰めた黒酢を揚げものにかけたり、和えたりするのもお勧めで、さっぱりと頂けます。餃子や、シュウマイなどのお肉を使ったお料理にもおすすめですので、是非試してみて下さいね。