大人に憧れる思春期まっただ中のシャルロット
■作品名なまいきシャルロット
■監督
クロード・ミレール
■主演
シャルロット・ゲンズブール
■DVD販売元
竹書房
■おすすめの理由
「なまいきシャルロット」は1985年に製作されたフランス映画です。セルジュ・ゲンズブールの娘、シャルロット・ゲンズブールはこの作品でセザール賞新人女優賞を受賞しています。フレンチ・ロリータの象徴ともいえるシャルロットの魅力を堪能できる作品です。
シャルロットは大人に憧れる思春期まっただ中の13歳の少女。憧れの女の子と自分を比べ、ちょっと落ち込んでみたと思えば、自分を慕ってくる年下の女の子を疎ましく思ったり。そして淡い恋をして……。
セルジュ・ゲンズブールとジェーン・バーキンというスターの娘として生まれたシャルロット。憂いのある表情と細い体、はかない雰囲気の彼女が、役名もそのままシャルロットで主演したこの作品は当時、大ヒットを記録し、シャルロットブームを巻き起こしたそうです。
私が初めてこの作品を観たのは高校生の時。劇中のシャルロットの年は超えていましたが、その揺れ動く気持ち、とてもよくわかりました。自分の可能性を信じながら何もできないことにいら立ち、失望する。そんな微妙な年頃をまさに体現しているのがシャルロットなのです。
そして、シャルロットが着ているちょっと緩めのボーダーやハイウエストのパンツ。フレンチ好きなら憧れずにはいられません。思春期の感傷を思い出すと共に、かわいいシャルロットを鑑賞できる作品だと思います。主題歌もオススメです。