映画/口コミでおすすめのSF映画(洋画)

未来の管理社会をシュールに描く「未来世紀ブラジル」

モンティ・パイソンのメンバーの一人、テリー・ギリアムが監督を務めた、「どこかの国の」統制された官僚政治が支配した社会を描いています。徹底的な管理社会と疎外された個人を、夢と現実が混じり合いながら美しく、優雅に哀しく描いています。現代のアメリカや日本にかなり当てはまる部分があり、シュールなのになぜか楽しい作品です。

投稿記事

現代のアメリカや日本に当てはまる統制された社会

■作品名
未来世紀ブラジル(1985)

■監督

テリー・ギリアム

■主演
ジョナサン・プライス、ロバート・デニーロ

■DVD/Blu-ray発売元

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

■おすすめの理由
1985年に公開された「未来世紀ブラジル」は、イギリスのコメディグループ、モンティ・パイソンのメンバーの一人、テリー・ギリアムが監督を務めた、「どこかの国の」統制された官僚政治が支配した社会を描いています。

■あらすじ

未来のとある国。

情報省の官吏が、テロ事件の容疑者の名前をタイプミスで、「TUTTLE(タトル)から「BUTTLE(バトル)」と打ち込んでしまったために、何も関係ない平凡なアパート住まいのバトル氏が逮捕されてしまう。

上の階に住む女性運転手のジルは、抗議をするが受け入れてもらえない。

一方、情報局に務めるサムは、抗議に来たジルを見て、毎晩同じ夢に出てくる女性だと気がつく。

そんなある日、サムが家に戻ると、ダクトの故障のためにタトルという名前の修理屋が勝手に修理を……。


この作品と、「バンデットQ」、「バロン」がテリー・ギリアム監督の「夢」をテーマにした三部作と言われています。

「愚かなまでに徹底的に管理されてしまった社会」と「その社会システムから疎外されてしまった個人」を、夢と現実が混じり合いながら美しく、優雅に哀しく描いています。

広がる貧富の差、環境破壊や産業廃棄物への無関心、新製品や整形手術への執着心……テリー・ギリアム監督が、1985年に創造した未来のある国は、現代のアメリカや日本にかなり当てはまる部分があって、怖いくらい。

そんな絶望的な社会で、恋に突っ走る青年の哀しい純情。

数十年前に作られた未来社会が今、そのまま目の前に繰り広げている……シュールなのになぜか楽しい作品です。

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