怖がらせ精神満載のどこか笑えるホラー映画
■作品名死霊のはらわた (1980年)
■監督
サム・ライミ
■主演
ブルース・キャンベル、エレン・サンドワイズ、ベッツィ・ベイカー、ハル・デルリッチ
■Blu-ray発売元
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
■おすすめ理由
それまでホラーの中で血が飛び散るシーンは多々あったのですが、1980年に作られたこの映画は、ショッキングなシーンをど派手に誇張し演出したいわゆるスプラッタムービーブームの源流を作った映画です。
この映画、なんと監督はスパイダーマンシリーズでお馴染みのサム・ライミ。
低予算のホラー映画で、いわゆるB級映画ですが撮っているのがのちにA級監督のサム・ライミなので、映像のスピード感、カメラ回し、人を怖がらせる演出はさすが!と唸ってしまいます。
人を楽しませたり、ドキドキさせたりのサービス精神満載の監督のルーツを垣間見ることができる貴重な作品とも言えるでしょう。
(スパイダーマンと同じ感覚で見るとびっくりしてしまうので注意!)
■あらすじ
物語は森の別荘で休暇を過ごそうとやってきた若者五人が、死者の書という本とテープレコーダーを発見。テープを再生したところ、その音声が森に封じ込められた死霊を呼び起こしてしまう呪文だったからもう大変。
死霊が出てきて次々と仲間に憑依、死霊との決死の戦いを繰り広げることになるのです。
最初に見た時は、その映像のスピード感や効果音、飛び散る血やら怖い色の液体がとにかくショッキングで怖くて仕方がなかったのですが、大人になって見てみると、怖がらせ精神満載のお化け屋敷に入ったような感覚で、結構笑えてしまって驚きました。
怖いだけじゃない、ホラーってどこか笑えるという新しい流れを作った新しい映画だと思います。
私は見ていませんが、リメイク版の死霊のはらわたが製作され、日本でも五月から公開されているそうです。