聖杯の力で世界征服を目論むナチスがインディの前に立ちはだかる
『インディ・ジョーンズ / 最後の聖戦』
■監督スティーブン・スピルバーグ
■出演
ハリソン・フォード、ショーン・コネリー
■DVD/Blu-ray発売元
パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
■おすすめの理由
シリーズ3作目。個人的にシリーズ最高傑作であり、一番好きな作品です。
舞台はヨーロッパから中東に跨り、キリスト教の聖杯伝説に絡んで聖杯の力で世界征服を目論むナチスがインディの前に立ちはだかるなど、アドベンチャー映画の要素がてんこ盛り。これだけでも十分に面白いですが、この映画の魅力は何と言ってもハリソン・フォード演じるインディ・ジョーンズとショーン・コネリー演じるインディの父ヘンリー・ジョーンズ親子の掛け合いに尽きます。
ほんとに確執があるの?と疑いたくなるほどコミカルでほのぼのとした2人のやり取りはまるで息の合った漫才コンビを見ているかのようで、笑いが止まりませんでした。
普段は渋くて格好いい役が多いショーン・コネリーですが、このヘンリー・ジョーンズはとにかく学者肌の堅物。しかも何十年も机に齧りついて研究していたから世間知らずの天然で、ナチスに狙われている身でありながら、いつものほほんとしているんですよね。
元祖癒し系というか、常に自然体で力が抜けている。その横で窮地を脱しようと四苦八苦しているインディが可哀想になるやら可笑しいやらで、ほんと絶妙なコンビでした。
次回作でもぜひ共演してほしかったのですが、残念ながらショーン・コネリーは出演を辞退。まぁあの脚本じゃ出ない方がよかったと思いますが、でも出たらもう少しマシになったかもと思わないでも。
それはともかく、映画の冒頭では青年時代のインディのシークエンスが入るんですが、若き日のインディを演じているのは今でも人気が衰えないリバー・フェニックス。
正直ハリソン・フォードとは似ても似つかないのでかなり無理があると思いますが、ここでインディのトレードマークの帽子の由来、如何して蛇が嫌いになったのかが明かされるので、最初から目を凝らしてみてくださいね。
そうそう、インディは実は彼の本名じゃないということもこの映画で明らかになります。彼の本名は? そして何故インディと名乗るようになったかはぜひ本編で。下らなくて微笑ましい理由です!