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写真で見る被災地のその後 3 ≪陸前高田≫(2ページ目)

東日本大震災から2年半を迎える2013年9月、岩手県陸前高田市を訪れました。かつての住宅街には草が生い茂り、家の跡をかき消していました。一方、高台では住宅地の造成工事が進んでいました。

井上 恵子

執筆者:井上 恵子

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高台では整地作業が進む

タピック45の建物の周辺の、海に近い平地は建物を建てることが禁止されており、新しい建物は皆無でした。代わりに高台では住宅地用に、何台ものショベルカーが整地作業をしていました(雨のため車窓から撮影)。


【写真4】高台では整地作業が進む。

【写真4】高台では整地作業が進む。



奇跡の一本松

奇跡の一本松とは、津波に襲われながらも奇跡的に残った一本の松のことです。広田湾に面する高田松原公園の一角に立っています。震災前は、この公園には約7万本の松があり、その風景は日本の白砂青松(はくしゃせいしょう)100選に選ばれ、陸中海岸国立公園に指定されていました。津波でほとんどの松が流されましたが、この一本の松だけが耐えて残ったことから復興のシンボルとして親しまれてきました(雨のため車窓から撮影)。

【写真5】奇跡の一本松

【写真5】奇跡の一本松


ところが塩害により、平成24年に枯死が確認されました。一旦伐採し、人工的な処理を加え、モニュメントとして再び同じ場所に立っています。【写真5】は再建後の奇跡の一本松です。

この奇跡の一本松の右横にある黄色い建物が高田松原ユースホステルです。この建物が防波堤がわりとなり、奇跡の一本松を守ったと言われています。この建物も遺構保存されることが決まっています。

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