スマホを超える高精細、高感度、高彩度が魅力
多くのスマホは28mm広角レンズを採用しています。『iPhone5』は33mm相当とやや画角が狭いのですが、QX10を使えば28mmが使えます。そして、そのままズーミングすれば250mm望遠が使えます。もちろん画質が劣化しない光学式手ブレ補正機能を搭載しています。AFも高速でシャッターチャンスを逃がしません。ズームレンズには新開発の非球面レンズを使うことで、薄さと高い描写性能を両立しています。カメラにメモリーカードを挿入すればHD動画も撮影できます。
広角28mmで撮った夕景。青空とあかね色に染まった雲の鮮やかな発色とグラデーションが美しい
望遠250mmでアップにするとさらに鮮やかなあかね色が目に飛び込んできて記憶色に近い夕日が撮れた
マクロへの切り替えも全自動で、広角側で5cmまで接近できる。スイーツのディテールもしっかり記録できた
60mm相当までズームアップして撮影。スマホのレンズは広角なのであまり人物に近付くと歪むがQX10ならそんな心配もいらない
広角28mmを使えば引きのないカフェでも全身が撮れる。画像サイズにも余裕があるので、アプリを使って正方形にトリミングしても高画質をキープ
「DSC-QX10」はスマホで撮れなかった250mm望遠レンズが使いたい人、スマホとコンデジの2台持ちは面倒なのでやめたい人、最高画質よりもコンパクトなカメラで機動性を重視したい人などに向いています。また、従来のコンデジでは液晶画面が小さすぎて使い難いという人も大画面スマホやミニタブレットと組み合わせて使うという方法があります。10倍ズームが使える利便性と引き替えに、スマホなのにすぐにカメラが使えない。画像の読み込みに時間がかかる。連写が出来ないなどの弱点があります。iPhoneにポータブルアンプを接続してより高音質で音楽を聴く感覚によく似ています。気になっていた人は飛びつきますが、スマホのカメラ機能に満足していた人にはピンとこない製品だと思います。
ソニー レンズスタイルカメラ サイバーショット DSC-QX10(ブラック)
ソニー レンズスタイルカメラ サイバーショット DSC-QX10(ホワイト)