子育て/プラス思考の子を育てるコツ

子どもにマネしてほしくないマイナス思考 その1(2ページ目)

ママのポジティブ改革は、マイナス思考の存在を知ることからはじまります。なぜなら、私達の悩みの多くは、しつこいマイナス思考が足を引っ張っているケースがほとんどだからです。「子どもにマネしてほしくないマイナス思考」シリーズでは、子どもに伝わりやすい13のマイナス思考を1つずつクローズアップ。読んでみて、「当てはまるかも」と思ったら、子ども達に伝わる前に、ポジティブ化してしまいましょう!

佐藤 めぐみ

執筆者:佐藤 めぐみ

子育てガイド

ママのポジティブ改革:「脱・○×思考」

もしママが、「○か×か」の発想で話していると、子ども達は、その言葉から、「○×思考」も一緒に吸収していきます。その際、気をつけたいのは、子ども達は、自分に対して向けられた言葉だけでなく、ママが他の人と話している言葉にもしっかりと耳を傾けているということ。

パパやおじいちゃん、おばあちゃん、さらには、店員さんやバスの運転手さんなどを相手に、ママが「○か×か」の厳しいトークをしているのを聞くと、「そうか。ママが言っているから間違いない」と子ども達も「○×思考」を取り入れていくようになってしまうのです。逆に、ママが、「脱・○×思考」で話している場合は、子ども達も「脱・○×思考」を吸収していってくれます。

では、「脱・○×思考」とは、どうやるのでしょうか?

現実を見渡せば、たいていの問題は、白か黒かのどちらかに決めることはできず、事実はそれらの中間にあることがほとんどです。真っ白じゃなくても、真っ黒じゃなくても、なんとかなる、そんなケースが多いもの。

「今日の叱り方は40点。つい感情的になってしまったのは反省しなくちゃね。でも、前と比べれば、少しは改善されてきたかな。次に目指すは70点。普通の声でスタートすることをこころがけよう。」

「理想は『完全母乳』だけれど、1回もミルクに頼っちゃダメなんて誰が決めたの?だいじょうぶ、だいじょうぶ、臨機応変にやらないと、体が持たないわ。あとで振り返れば、これも懐かしい思い出になっているはず。」

「宿題、もうほとんど終っているじゃない。あともう一息だよ。」

のように、心の受け皿をどんどん大きく変えていくイメージです。

「できれば○○だ」
「○○できれば理想的だ」
「○○だったらいいなぁ」

などが典型的なフレーズ。

お子さんと話すときも、「世の中には、○×では語れない素晴らしいものもいっぱいあるの。そして、それでも大丈夫なんだよ」という感覚で話してあげると、お子さんも気持ちが楽になり、チャレンジする気持ちが起こりやすくなります。


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