建築家・設計事務所/建築家住宅の実例

家族を育む吹抜け[三角吹抜けの家]

東京・武蔵野市の住宅密集地の一角に建つ白い家。高い吹抜けを介して室内に光と風を呼び込みながら、家族のコミュニケーションも促す快適住宅です。

執筆者:川畑 博哉

東京・武蔵野市の住宅密集地の一角に、白い箱を重ねたような小さな家ができました。築40年の古い民家を購入して建て替えを決意した建主のMさんは、雑誌を見てFISH+ARCHITECTSの中山薫さんと盛勝宣さんを探し出し、設計を依頼。はじめに30項目の要望を伝えたそうです。
建築家は、正方形のプランの東南の角を斜めにカットして外に三角形の庭を設け、庭に面した6.5mの吹抜けを介して室内に光と風を呼び込むというアイデアで、Mさんの要望に応えました。

白い箱を重ねた家


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外観
1. 木造2階建てだが3階建てに見える。2階は物干を兼ねたバルコニー。
2. 玄関の足元に敷かれたのは40cm角の淡いベージュの磁器タイル。
3. 玄関は40cm角の白い磁器タイル敷き。壁の板は郵便ポストの裏蓋。


Mさんの家の敷地は約30坪ですが、東、西、南の3面に隣家が迫まり、境界のブロック塀を共有しています。ひらけているのは正面の北側のみ。そこで、壁には明かり取りのための小さな窓を開け、2階にバルコニーを張り出しています。外観のアクセントにもなっているバルコニーは、物干でもあり玄関の庇も兼ねています。

◆建築データと建築家プロフィール


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