スイス最大の湖、レマン湖周辺の小さな町
レマン湖の北岸にはぶどう畑の中に小さな可愛い村が点在する 画像提供:スイス政府観光局
レマン湖の北側はスイス、南側はフランス
温暖な気候に育まれたワイン。特産のチーズや湖からとれる淡水魚など、軽くて上品な料理など、グルメファンにとってもこの地域は外せません。
ヘップバーンゆかりの町、モルジュ(地図1)
毎年春に開催されるチューリップ祭り 画像提供:スイス政府観光局
温暖な気候に恵まれたモルジュは、花の町として有名。毎年春から初夏にかけて、湖畔のプロムナードにはチューリップ、アヤメ、ダリアなどが咲き誇ります。毎年4月から5月中旬にはチューリップ祭りが市内のアンデバンダス公園で開催され、合計300種類、12万本ものチューリップが、道行く人の目を楽しませてくれます。また、モルジュ近郊のヴュイユラン城では、毎年5月から6月下旬にかけて、600種類のアヤメが広大な敷地を埋め尽くします。
モルジュはまた、多くの音楽家や著名人に愛された町です。ポーランドのピアニスト、パデレフスキーや、ロシアの音楽家、ストラヴィンスキーもこの町に引き寄せられました。そしてオードリー・ヘップバーン。ヘップバーンは晩年、モルジュの隣村トロシェナに暮らし、その生涯を終えました。毎週水曜と土曜に開催されるモルジュの朝市には、ヘップバーンもよく姿を現していたそうです。
モルジュの鉄道駅からレマン湖畔まで400m。1時間ほどあればざっと町を見て回ることができます。町中にはホテルも7軒あるので、モルジュに泊まりながら各方面に足を伸ばしても良いでしょう。スイスの西の玄関口、ジュネーブからも列車で約35分と、とても便利です。