原付バイク・スクーター/原付バイク・スクーターの基礎知識

原付二種125ccバイクをおすすめする5つの理由

最近、バイクの国内メーカーが力を入れているのが「原付二種」と呼ばれる50cc~125ccの排気量の原付バイク・スクーターです。その理由は、二人乗り可能で維持費が安いなどメリットが多数あることです。原付二種の魅力とガイドがおすすめするバイクについて紹介します。

相京 雅行

執筆者:相京 雅行

バイクガイド

免許をとったら125ccの原付二種バイク・スクーターがおすすめ!

最近オートバイの国内メーカーが力を入れているクラスがあります。それが原付二種と呼ばれる50cc~125ccの排気量のクラスです。特にホンダは新しい原付二種クラスの排気量の車両を続々と発表。リード125、クロスカブ、ディオ110、pcx、ズーマーx、grom、ベンリィ110、cbr125rと思いつく順に並べてみても8車種あります。
ホンダundefinedリード125

ホンダ リード125

今まであまり存在感のなかった125ccのクラスですが、原付二種の車両販売台数の伸びを背景に、メーカーは沢山の車種を出してきています。なぜ今、原付二種が人気なのか?その5つの理由を説明します。

<目次>  

理由その1:ファミリー特約が組める

事故などがあった時に、自賠責保険だけではまかなえない事があるため、オートバイに乗る場合は任意保険に入ったほうが安心です。たとえば速度を出しすぎてガードレールにぶつかってしまい一部を壊してしまうとします。

意外と知られていませんが、ガードレールの修理費用はとても高額で簡単に10万円以上請求されてしまいます。任意保険に入れば年間で2万円前後の保険料で済みます。もう少し保険料を安く済ませたい場合はファミリーバイク特約に入るという手もあります。

ファミリーバイク特約のメリットは、保険料が1万円前後と安い点、また特約に年齢制限がないため免許を持っている家族全員が対象となり、所有バイクに制限がないので125cc以下の排気量の車両は全てが対象になる点です。また、事故を起こした場合にも等級が下がりません。

一方で注意すべき点もあります。搭乗者障害保険はついていないため、自分の怪我などに対する保証はありません。ここはとても大事なポイントなので任意保険と比較してメリット、デメリットを考える必要がありますが、原付二種の普及と共に人気が高まっている保険です。
 

理由その2:車体が小さいので駐車しやすい

原付二種には大きさが原付とほとんど変わらない車種もあります。そのため出かけた先で駐車する際に気を遣わずにすみます。
大型の商業施設ではバイク用の駐車場が併設されていることがありますが、大型バイクのスペースまでは確保できなかったのか125cc以下の車両の駐車ゾーンしかない所が多いのが現状です。出先で停めるところに困らないというのは、メリットの一つでしょう。

私はバイクで出かけた際に、お腹が痛くなり近くにあったお店の前の路上にバイクを停めトイレを借りたところ、警察官に駐車違反の取締りをされてしまったことがありました。
素直に切符を切られましたが、都内で駐輪場もほとんどない立地だったため、都内にバイクで出かけた場合はどこにバイクを駐車すればいいのか尋ねたところ「私有地であれば、取り締まりできない」という答えでした。

当然私有地にバイクを勝手に止めることは出来ませんが、商業施設などで店員さんにお願いすれば停めさせてもらえることがあります。私はいつも髪を切りにいく際には美容院の軒先に停めさせてもらっています。これが大きなバイクだと、停めるのが難しい場合もあるでしょう。
 
原付二種の代表格 アドレスv125

原付二種の代表格 アドレスv125

 

理由その3:車の流れにのって走行することが可能

車種によって性能にばらつきはありますが、原付二種のバイクは最高速度80キロ以上は出すことが可能で、なかには100キロ以上のスピードが出るものも存在します。一般道路の制限速度は最高でも60キロですから、周りの車の流れに合わせて走ることが可能です。
また原付二種は馬力はそこまでありませんが、車体が軽いため軽やかに加速することが可能です。0キロから40キロぐらいまでは車に負けないぐらい加速することが出来ます。

原付は30キロ制限があるため、60キロの最高速度が出る性能があっても法規上そこまでのスピードを出すことができません。そのため60キロの制限速度の道路を走ろうとすると、車の流れに乗れず怖い思いをします。
原付二種であれば、法規的にも性能的にも問題なく車の流れにのって走行することが可能です。
 

理由その4:原付二種クラスは二人乗りができる

原付二種クラスは二人乗りが可能です。バイクで二人乗りが可能な車種は、排気量が原付二種クラス以上で、二人乗り用の装備がついていること、またバイクの登録証の乗車定員の欄に二人乗りと記載されていることです。
原付二種の大半の車種では二人乗り用の装備がついており、二人乗りが可能です。

ただし免許取得後一年未満は、二人乗りは出来ません。後部に大人を乗せる場合にはそのまま二人乗りしても問題ありませんが、子供を乗せる場合には落下防止のため前に乗る運転者と子供をつなぐタンデムベルトなどを使うようにしましょう。
 
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理由その5:維持費が安い

バイクを維持するには、税金、保険、消耗品代、ガソリン代といった費用がかかります。二種より上のクラスのバイクの維持費と比べても、原付二種の場合、維持費は安く済みます。
一年に一度払わなくてはいけない軽自動車税ですが、50cc~90cc以下は2000円、90cc~125cc以下は2400円です。
燃費も非常に良いためガソリン代もあまりかかりません。例をあげると、リッター当たりスズキのアドレスv125で52.0キロ、ホンダのpcxで53.2キロ、スーパーカブ110はなんと63.5キロという燃費の良さです。

また、タイヤ、バッテリー、ブレーキパッド、エンジンオイルは定期的に交換が必要な消耗品ですが、これらのパーツも原付二種以上のクラスのバイクの消耗品の価格と比べて半分以下に抑えることが可能です。
 

原付二種125ccバイクは肩肘張らず付き合えるあなたの相棒になる

前述したように、原付二種クラスはあまり存在感の無いクラスでした。一番の原因は、魅力的な車種が無かったことだと私は分析しています。一部の商業車両として採用されていたため、ある程度の販売台数はあったと見ていますが、一般ユーザー向けの車両は少なかったように思います。

人気が高まったのは、スズキのアドレスシリーズ、ヤマハのシグナスシリーズの販売開始からです。この二車種は走行性能が高く、デザインも今までのような商業車両デザインでなかったことから一般ユーザーから高い人気を得ました。

今でもこのシリーズは人気車両として継続販売されています。更に2005年には125cc以下の車両を運転することが出来る小型限定普通自動二輪にオートマ限定免許が登場し、更に人気に拍車を掛けました。

冒頭でも説明したように、近年ではホンダが原付二種クラスの人気に目をつけ新車のリリースラッシュとなりました。特にその中でもPCXは販売開始直後から在庫がなくなるほどの人気ぶりでした。

お話してきたとおり、原付二種クラスにはメリットが沢山ありますが、それに加えて現在は各メーカーがとても魅力的な車両を販売しています。原付二種は肩肘張らず気軽に付き合えるあなたの相棒となりえる魅力を秘めています。是非原付二種の購入を検討してみてはいかがでしょうか?
 

おすすめの原付二種バイク

現在、原付二種のラインナップは本当に幅広くなっているため、用途や嗜好にあわせて選ぶことができるようになりました。用途別におすすめの原付二種をまとめましたので参考にしてください。

オールインワン・ハイエンド原付二種モデル ホンダ PCX
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ホンダ PCX

「メーカー」ホンダ
「車両価格」32万9400円(税込み)
「車両重量」130kg
「燃料タンク」8.0L
「メットイン」25L
「特徴」ツーリングや二人乗りの用途に優れている
ホンダ PCXは現在ラインナップされている各メーカーの原付二種モデルの中でも最も装備が豪華で走行性能にも優れています。LEDのヘッドライトなど最先端の装備を纏い現在はモデルチェンジ、マイナーチェンジを繰り返し三代目です。

比較的車体は大きめで、ツーリングや二人乗りなどの用途にも優れてており、“万能選手”として活躍できます。

ホンダ PCXのインプレッション記事はこちらです

カスタムを楽しむならこの一台 ヤマハ シグナスX
 
4代目シグナスX

4代目シグナスX

「メーカー」ヤマハ
「車両価格」29万5000円(税込み)
「車両重量」118kg
「燃料タンク」6.5L
「メットイン」29L
「特徴」カスタムを楽しめる
こちらは現在四代目。ヤマハのシグナスXはカスタムを楽しむユーザーが多いことが特徴です。カスタム文化がある車両なのでアフターパーツが豊富で自分好みの車輌に仕上げることが可能。

原付レースのベース車輌に使われることも多く、原付二種のカスタム雑誌には常連の車輌です。

ヤマハ シグナスXの試乗インプレッション記事はこちらです

価格を安く抑えたいなら スズキ アドレス110
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スズキ アドレス110

「メーカー」スズキ
「車両価格」21万3840円(税込み)
「車両重量」99kg
「燃料タンク」5.2L
「メットイン」20.6L
「特徴」価格が安い
スズキ アドレス110はメインマーケットは日本ではなくASEAN地域向けの車輌のため、悪路などを走行することを想定して前後に14インチを装備しています。

驚くべきはお値段。なんと税込み21万3840円です。しかも値引きも結構頑張っているようで、お店によっては乗り出しで20万円を切っています。

安いからと言って性能は決して悪くありません。費用対効果を求めるなら理想的な一台と言えます。

スズキ アドレス110の試乗インプレッションはこちら

バイクを操舵するのを楽しみたいなら カワサキ Z125

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ギア付の125cc Z125

「メーカー」カワサキ
「車両価格」34万5600円(税込み)
「車両重量」102kg
「燃料タンク」7.4L
「メットイン」なし
「特徴」バイク操舵を楽しめる
カワサキは原付スクーターを作っていないので小排気量のバイクのラインナップは少ないのですが、ギア付の125ccストリートファイターモデルをラインナップしています。

バイクの構造はそのままにスケールダウンしたモデルですので、ギアチェンジなど操作はバイクそのもの。利便性を求めつつバイクを操舵する楽しみを得たいならピッタリの一台です。

カワサキ Z125の試乗インプレッションはこちら

 

魅力的な車両が多数! 用途別に選択しよう

今回は四台だけおすすめの車輌を紹介しましたが、現在各社が原付二種の開発には力を入れていることもあり、魅力的な車輌は本当にたくさんあります。

通勤・通学、ツーリング、友人と二人乗り、近所の買い物。基本的に原付二種クラスはこれらの用途全てをこなすことが出来る潜在能力がありますが、車輌によって得意としている用途が異なるため、「あなたが何の用途に使いたいのか?」によって車輌の選択肢は変わってきます。

車ほどの積載能力はありませんが、リアボックスを装着すれば積載能力は一気に増えますし、最近の車輌はリアボックスを装着する前提でリアキャリアが装着されている車輌も増えています。

便利で気軽に乗れて、バイクを運転する楽しさも感じることが出来る原付二種。ぜひ、あなたにピッタリの原付二種バイクを探してみてください。

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