4.5帖のキッチンスペースで可能!?
理想のアイランドキッチンづくり極意・その2

前回、「理想のアイランドキッチンづくり極意」の記事を書いてから、早くも5年以上が経ちました。
家族のコミュニケーションを大切にしようとキッチンのオープン化はますます顕著となり、閉じこもって作業をするクローズドタイプのキッチンの支持は減ってきています。

今までのキッチンガイド記事の中でも、アイランドキッチンを成立させるには最低でも6帖、理想的には8帖のキッチンスペースが必要、と書いてきましたが、家族数の少ない若いカップルはもちろん、高齢化に対応する新しいキッチンリノベーションを考えておられる定年後のカップルの方々まで、4.5帖のキッチンスペースでなんとか理想のアイランドキッチンを計画できないかというご相談が非常に多くなってきました。

今回は、4.5帖のキッチンスペースで果たしてアイランドキッチンが成立するのかどうかを検証してみたいと思います。

平面図をご覧いただくとお分かりのように、1.5間(2,730mm)×1.5間(2,730mm)は柱芯の寸法になります。
ここから柱の大きさと壁の仕上げ厚を引いた寸法約2,600mmが1.5間の内法有効寸法となります。
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4.5帖スペースとアイランドキッチン


 
この寸法の中におさまるアイランドキッチンと、これからのキッチンに必須アイテムといえる食品庫、冷蔵庫、60cm幅ビルトイン食器洗い機、食器棚、バックカウンター作業台、60cm幅ビルトインガスオーブン、調理家電収納庫などをアイランドキッチンの壁面にレイアウトします。

アイランドキッチン部分には45cm幅のシンクとガスまたはIHのクックトップ、60cmの作業台を確保します。ベースキャビネット部分には調理道具類の収納庫を確保します。食器洗い機はアイランド部分に組込んでしまうと調理道具の収納が十分に確保できません。

このアイランドキッチンプランのポイントはコストパフォーマンスが非常に高い世界基準の食器洗い機スウェーデンASKO社の60cm幅ビルトイン食器洗い機を背面のバックカウンター下に組込んでいます。
シンク側を向いたままで、食器洗い機のバスケットを引き出して、食器を並べることができます。また洗い上がった食器はそのまま上の食器棚にしまうことができます。
食卓から下げた食器を下洗いしないままで、直接投入できるASKO食器洗い機を採用するとこのように新しいキッチンプランが成立するのです。

もうひとつのポイントは、クックトップは45cm幅しかこのアイランドキッチンには入りませんが、やはり背面のトールユニット部分にアイレベルにガスビルトインオーブンを組込んでいることです。

最近の日本のキッチン計画では、多彩な調理が手軽に楽しめるオーブンの採用率が非常に下がっています。コンロ下のオーブンは使いづらく、使用頻度が下がってしまいがちですが、このようにトールユニットにビルトインすれば、小さなお子様のいるご家庭でも安全にオーブン料理が楽しめますし、何よりも美味しいオーブン料理のレパートリー増加は家庭円満の秘訣です。
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4.5帖スペースとアイランドキッチンのパース


 
今回ご提案する1,800mm幅×750mm奥行きのアイランドキッチンは1.5間間口にレイアウトはできますが、図面でも表現したようにキッチンのまわりを家族が行き来できる寸法が400mmずつしかありません。
人が通れるための最小寸法は750mmを確保してください。
その結果、1,800mm幅のアイランドキッチンでは3,300mmの有効幅、約2間の間口が必要となることが分かります。

どうしても、1.5間間口のキッチンスペースしか確保できない場合は、アイランドの片側を壁にくっつけて、ペニンシュラー(半島)型キッチンを計画することになります。

◆建築工法の違いによって、4.5帖と呼んでも実際の内法寸法は微妙に違ってきます。皆さんが計画されている住宅設計のモデュールや壁厚については、設計事務所や工務店、ハウスメーカーにご確認ください。

©Aug.2013 Copyright HIDEWO KURODA KITCHEN SYSTEM LABO.INC.


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