出産・育児費用/育児費用 乳児期にかかるお金(行事費・保育料等)

幼稚園が2014年度から第2子半額、第3子以降無料へ(2ページ目)

政府が掲げる「幼児教育無償化」実現の第一歩として、幼稚園就園奨励費補助が見直され、幼稚園から小学校3年生までの子どもがいる家庭の幼稚園の保育料を「2014年度(平成26年度)から第2子を半額に、第3子以降を無料にする」ことが打ち出されました。

豊田 眞弓

執筆者:豊田 眞弓

教育費 ・ 奨学金ガイド

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現行制度と比べると……

現行の「就園奨励費補助」の制度との違いをもう少し比べてみましょう。「一定年収」とあるのは、次の通りです。

*一定年収=公立幼稚園:約270万円、私立幼稚園:約680万円

<第2子特例>
現状
・幼稚園に同時就園している……一定年収以下で半額
・兄姉が小1~小3の場合 ……一定年収以下で75%

2014年度以降(未確定)
・兄姉が小3まで ………半額(所得制限なし)


<第3子特例>
現状
・幼稚園に同時就園している……無料
・兄姉が小1~小3の場合 ……一定年収以下で無料

2014年度以降(未確定)
・兄姉が小3まで ………無料(所得制限なし)

<生活保護世帯>
現状
・公立幼稚園:年5万9000円(平均)、私立幼稚園:年7万8800円

2014年度以降(未確定)
無料


本格的な少子化対策の始動、となるか?

2012年の合計特殊出生率(1人の女性が生涯に産むとされる子供の数)は団塊ジュニア層の出産が増えたことで1.41とやや上がったものの、国内で生まれた赤ちゃんの数は103.7万人と、前年より1.4万人も減少しています。

しかも、20代の出生率の低下が目立つのは、若年層の収入の不安定化などの問題もあるのでしょう。また、子どもに費用がかかることも、若い層から子を持つことを遠ざけているのかもしれません。

出生率1.41でも人口を維持するには低い水準です。少子化が少しでも改善されるよう、「幼児教育無償化」がどう実現されるか、今後を見守りましょう。本格的な少子化対策の始動となってほしいところです。

参照:
幼児無償化について
子ども・子育て関連3法
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