シンプルなお話の「ねずみくんシリーズ」
私自身が小さな頃に大好きだった「ねずみくんのチョッキ」、子どももやはり大好きでした。シンプルなお話なので1歳後半位から読み聞かせできます。ねずみくんがお母さんに編んでもらったお気に入りのチョッキ。
お友達の動物たちが次々に「いいチョッキだね。ちょっときせてよ」と借りたがります。チョッキを借りる動物たちはどんどん大きくなっていき……
ねずみくんがお母さんのチョッキを褒められて嬉しい誇らしげな気持ちと、友達に大切なチョッキを貸す勇気、大事なチョッキが伸びていってしまう展開に子どもは結末が分かっていながらも、ハラハラしたり、安堵したりします。
シンプルな絵の中で赤く書かれたチョッキもねずみくんの大切さを描き、チョッキの変化に切ない気持ちになりますが、最後にはお友達と仲良く遊ぶねずみくんに子どもは安心します。
「また! ねずみくんのチョッキ」「ねずみくんのひみつ」「ねずみくんとねみちゃん」などとたくさんのねずみくんシリーズがあり、図書館に行っては必ず、ねずみくんの本を持ってきて読んでくれとせがまれました。
ねずみくんとお友達が描かれた優しさあふれる絵本です。
■「ねずみくんのチョッキ」
出版社:ポプラ社
作:なかえ よしを
絵:上野紀子
価格:1050円
HP:www.poplar.co.jp/shop/shosai.php
※データは記事公開時点のものです。