それはともかく、今年の『思い出のメロディー』の司会は斎藤工と杏の俳優コンビ。杏は10月からの朝ドラ『ごちそうさん』のヒロインだからわかります。斎藤工はなぜだと思ったら9月3日スタートのドラマ10『ガラスの家』に、井川遥演じる主人公の相手役として出演するということで、やっぱりドラマがらみでした。
『ガラスの家』
脚本:大石静演出:渡邊良雄、渡辺一貴
制作統括:屋敷陽太郎
出演:井川遥、斎藤工、永山絢斗、梅舟惟永、鈴木裕樹、小野了、菊池桃子、片岡愛之助、藤本隆宏
「幼い時、フランスでの飛行機事故で両親を亡くし、恵まれない青春期をおくった玉木黎(井川)。30代なかばにはじめて事故現場を訪れ、同じ事故で妻を亡くした財務局主計局長のエリート、澁澤一成(藤本)と出会う。二人は恋に落ち結婚するが、一成には長男で同じく財務省勤務の仁志(斎藤)と次男で司法浪人の憲司(永山)と二人の息子がいた。仁志は改革派の若き政治家・村木陽介(片岡愛之助)に心酔するが、一成はその動きを阻止しようとし親子の間にも対立が起こる。黎も一成との結婚は愛というより、父の影をおったものだと気がつく。やがて黎と仁志は禁断の愛に踏み込んでいく。」
売出しが得意
さて、大石静脚本はあまり知られていない俳優を抜擢して、その俳優がブレイクすることがよくあります。特にNHKドラマの場合に顕著。代表的なところで内野聖陽、佐々木蔵之介、堺雅人、長谷川博己、綾野剛とそうそうたるメンバーです。内野聖陽は朝ドラ『ふたりっ子』でヒロインの将棋のライバルで夫役。
佐々木蔵之介は朝ドラ『オードリー』で時代劇の大物俳優役。
堺雅人も同じく『オードリー』でヒロインに思いを寄せる映画監督役。
長谷川博己は『セカンドバージン』で相手役(その前に民放の大石脚本『四つの嘘』『ギネ』にも出演)。
綾野剛も『セカンドバージン』で中村るい(鈴木京香)の息子役。ただ綾野剛だけはブレイクまで至らず。同じ2010年の『Mother』と『GOLD』も含めた三作で色男系の役を好演、翌2011年の『新選組血風録』の第8話で中心となる隊士役がガラッと違って真摯なキャラで、そのあたりから個人的に注目していました。そして2012年に『カーネーション』でブレイク。その後に改めて大石脚本の『クレオパトラな女たち』に出演しています。
次は「今回のブレイクは?」